京雅の沓冠
(和歌)


「バラの花 天に咲く」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 乙女たちの熱き祭典、ヴィクトリアマイルが行われました。結果は、あっ、と驚く単勝14番人気のテンハッピーローズの華麗な差しが決まり、東京競馬場に歓喜とどよめきが入り混じりました。
 馬群を見て、4コーナーは進路を確保しながら、集団外目を追走。ラストは馬場の中ほどを猛然と追い込んで快速を発揮。悠々とハナにたつと、女王の座という華麗なバラの花が満開に咲き誇りました。
 隠れたメッセージの「天に咲く」は頂きにたったテンハッピーローズと冠の「テン」、そしてオーナーの「天」からくる掛詞。
 テンハッピーローズに跨った津村騎手はこれがGI初勝利。人馬共に嬉しいバラの花が開花した瞬間でした。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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