京雅の沓冠
（和歌）

2023.12.28

隠れたメッセージは「復活だ　有馬での」

＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
　クリスマスイブに行われた暮れの祭典・有馬記念。ファン投票で選ばれた今年を代表する馬たちの中、先頭で駆け抜けたのは昨年のダービー馬、ドウデュースでした。
向正面では後方に位置していてドウデュースが、４コーナーでは３番手までいつの間にかポジションをあげ、観衆のボルテージが最高潮に高まった直線へ。逃げ粘るタイトルホルダーを上がり最速の脚で捕え、復活の勝利を有馬記念であげました。
今年、ＧIでは思うような走りが出来なかったドウデュースを、見事な復活Ｖにエスコートした武豊騎手。天皇賞(秋)当日の怪我から復帰したばかりで、この日は有馬記念１鞍のみの騎乗でしたが、流石の一言でしょう。
ドウデュース関係者にメリークリスマス、最高のプレゼントが届いた一日でした。

※ 【沓冠】とは・・・　沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。

※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

前の記事次の記事

X（旧Twitter）でシェアする

2024

2023