京雅の沓冠
（和歌）

2023.9.21

隠れたメッセージは「生き様が　見せつけた」

＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
　菊花賞へと繋がる東の登竜門・朝日杯セントライト記念が中山競馬場で行われました。
同じ中山競馬場の皐月賞のタイトルを持ち、日本ダービーで２着したソールオリエンスを相手に、一騎堂々と余力を見せ勝ち切ったのはレーベンスティール。
　手応え抜群のまま４コーナーを迎えると、追い出しをしばらく待ち(暫時待つ)、満を持してモレイラ騎手が外にエスコートすると、ガッツ溢れる走りで急坂を一気に加速。ライバル馬ソールオリエンスに1と3/4馬身差で完勝しました。
　父系のディープインパクトの他、母系にも無敗の3冠馬シンボリルドルフが名を記す血統。さらに、母母父のリアルシャダイは菊花賞馬のライスシャワーなど、長距離での活躍馬を輩出しています。
　菊花賞でも、その血が騒ぎ、生き様(=馬名の由来)を見せつける走りができるか、楽しみが広がる一戦となりました。

※ 【沓冠】とは・・・　沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。

※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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