京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「七夕に 願い込め」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
福島競馬の夏の名物・七夕賞が今年も行われました。織姫と彦星に願い事を叶えてもらったのはギリシャ神話にも登場する神の名を携えたセイウンハーデス。
前走は雨の降る新潟で逃げ粘り2着。今回は好位から前を逃がさず抜け出して、後続を抑え込む強い競馬で自身初の重賞勝利を手にしました。
隠れたメッセージは『七夕に 願い込め』。日本ダービーや菊花賞にも出走した実力馬が七夕の願い事を成就させ、秋の飛躍という新たな願いを胸に秘めたことでしょう。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

×