京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「武豊 記録なる」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
2000m走り切った先の着差はハナというドラマ。このドラマを演出したのはジャックドールと武豊騎手でした。
「馬場状態を考えると59秒前後で前半入りたい」と語っていた通りに58.9秒で軽快に逃げると直線でもしぶとさ健在。迫る昨年の牝馬2冠馬スターズオンアースを僅かの差で凌ぎ切りました。
この勝利で、武豊騎手はJRA騎手のGI最年長記録を54歳19日に更新。最年少記録も武豊騎手の19歳7か月23日(1988年の菊花賞をスーパークリークで優勝)で、まさにあっぱれの一言。GI勝利も節目の80勝で、記録ずくめの勝利となりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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