京雅の沓冠
(和歌)

「七夕は フリーゲン」(秘められたメッセージ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
今年の七夕賞は七夕(7/7)より6日遅れての開催。短冊に書いた「重賞制覇」という願いを叶えたのはコスモフリーゲンでした。
5歳馬ながら七夕賞がキャリア9戦目というコスモフリーゲンは体質面を考慮され、タフに耐えながらこれまでレースに出走してきました。内枠2番から好スタートで先手を取ると淀みないラップを刻みながらターフを難なく駆け逃げます。
3馬身差をつけて直線に向かうと最後の坂を渾身の力で駆け上がり、同じく悲願の初重賞制覇を狙って猛然と追い込むドゥラドーレスをアタマ差で凌いで願いを叶えました。
コスモフリーゲンは初重賞制覇、そして鞍上の柴田大知騎手は2020年のターコイズステークス以来、4年7ヶ月ぶりの重賞制覇となり、人馬共に嬉しい戴冠となりました。
※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。