京雅の沓冠
(和歌)


「勝ち掴む 僅差での」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
2006年に創設され、今年20回目を迎えたヴィクトリアマイル。春の牝馬たちの大目標として女王を目指す戦いが行われました。
サウジアラビアのスプリント重賞を制してここに臨んだアスコリピチェーノはスタート後、後方待機。直前に向いても手前を何度か替え、トップスピードに乗るまでに時間を要しましたが、誰もが不安に感じた後方2番手から、前を行く馬たちを能力で圧倒し、強さを見せつけました。
思い返せば1年前の同時期にはNHKマイルで苦い思いをした舞台。1年ぶりに戻ってきた東京競馬場の芝1600mでの快走で、心身共に成長し、無敵の女王として君臨する姿を競馬ファンに見せつけました。



※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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