京雅の沓冠
(和歌)

「コスタ舞う 冬の砂」(秘められたメッセージ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
日本初の近代競馬場である「根岸競馬場」をレース名の由来とする根岸ステークスは、冬のダート王決定戦・フェブラリーステークスの前哨戦として競馬ファンに愛されるレース。今年はコスタノヴァが好位を見る中団から脚を活かして、東京競馬場の長い直線を気持ちよく伸びて4馬身差をつけて快勝しました。終わってみれば、騎手とは初コンビ、5ヶ月半の休み明け、おまけにレース直後に隣の馬が落馬するなどタフな状況下にも関わらず他馬を寄せ付けぬ走り。
次走は砂の猛者たちが揃う頂上決戦ですが、GIの舞台でも、コスタノヴァが素晴らしい戦いを見せてくれるのでは、と期待が膨らむ根岸ステークスでした。
※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。