京雅の沓冠
(和歌)


「快挙だ 全制覇」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 小雨が降る中で行われた春のスプリント王決定戦・GI高松宮記念。昨年のスプリンターズステークス覇者のママコチャ、マイルGIのタイトルを持つシャンパンカラー、香港からの刺客ビクターザウィナーといったGI馬たちに、前哨戦の重賞を制した馬が挑むという個性溢れるメンバーが集結しました。
 レースは最内から歩みを進めたマッドクールが、勝負所でも内拉致沿いを突き進み、ダッシュ全開。最後はナムラクレアとのアタマ差の接戦を制して、初重賞制覇をGIタイトルで飾りました。
 このレース、マッドクールは、オーナー(有限会社サンデーレーシング・当協会会員)のJRA全GI制覇という記録がかかっての走り。もちろん、マッドクール自身はそのような快挙は知らずに快走したのでしょうが、史上初の記録達成に相応しい見事な走りでした。マッドクールの次走には香港のチェアマンズスプリントプライズが視野に入っているとのこと。昨年暮れの香港スプリントの借りを是非、返してほしいですね。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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