【第1回】初のG1勝利
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中!
この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。

2018年ブラストワンピースで有馬記念を制覇した大竹正博調教師にお越しいただきました。インタビューも大竹調教師で27人目。今回から登場いただいている方の「ここだけの話!」のワンコーナーもスタートです。

初のG1勝利

ブラストワンピースで有馬記念を制覇した大竹調教師

キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回は平成最後の有馬記念馬ブラストワンピースを管理されている大竹調教師にお越しいただきました。

大竹正博調教師(以下、大竹):よろしくお願いします。

渡辺:まずはブラストワンピースのことを伺いたいのですが、昨年の有馬記念は見事な勝利でした。調教師免許取得が2008年、翌2009年に開業されて、これが初のG1勝利なのですね。その時を振り返っていただいて、お気持ちからお聞かせいただけますか?

大竹:ゴール板をすぎる前と過ぎた瞬間とでは、世界が全然違ってみえましたね。G1タイトルを取る前と後ではこんなにも違うのかと。想像以上でした。

渡辺:G1を勝つと、馬だけでなく厩舎への評価もそれまでとは違ってきそうですね。

大竹:周囲の厩舎に対する視線も変わった感じがします。それから、意識しないところで何かつながり合えたというか。人知を超えた瞬間でもありましたね。

渡辺:有馬記念はG1の中でも特別なレースですからね。

大竹:ずっと疎遠になっていた友達や大学時代の同級生からも連絡ありましたし、ほんとにいろんな人から祝福の言葉をいただきました。改めて有馬記念が国民のみんなに浸透しているんだなというのを実感しましたね。

渡辺:ブラストワンピースは有馬記念を勝ったかと思えば、大阪杯ではアレアレという感じの結果で、掴みどころが難しいという感じもしますがいかがですか?

大竹:負けているレースを振り返ると、どれも瞬発力を求められるケースですね。どちらかというとタフさを求められる競馬の方が強いという感じがします。有馬記念はキセキがレースを引っ張ってくれて淀みのないレースになったので、底力を試され強さを発揮できたのかなと思います。

渡辺:4着だった菊花賞も「ど」がつくスローで流れましたからね。

大竹:最後の3ハロン、2ハロンとスピードが求められるレースになったんで、ブラストワンピースにもキツかったでしょうね。しかも最後は外を回ってましたからね。

人気を背負うプレッシャー

単勝1倍台の人気を背負ったときのプレッシャーは?

渡辺:大竹調教師といえばルージュバックもそうですけど、G1でとてつもない人気を背負うイメージがあります。

大竹:G1に限らず人気が先行するケースが多いですね。勝ち方のインパクトが強い馬が多いので、それでかなと思いますが。

渡辺:そのあたりのプレッシャーはありますか?

大竹:以前はありました。ルージュバックの桜花賞のときなどは単勝1倍台でしたから、負けた後は放心状態でしたよ。

渡辺:2015年の桜花賞ですね。レース前、ご自身の中でこれは勝てる!という見込みはあったのですか?

大竹:あの当時は持っていましたけど、今振り返ると自分のキャリア不足もあり認識や考えが甘かったなと思います。

渡辺:レッツゴードンキが逃げて1000m通過が62秒5。桜花賞史に残るスローペースなんて予想できないですよ。

大竹:前年ハープスターが勝った桜花賞が1000m57秒0でしたから、あのレースと比較すると最後方に位置取りしていたハープスターのそのさらに後ろにレッツゴードンキがいるような展開ですよね。2つのレースをつなぎ合わせると、ルージュバックはさらに遥か彼方後ろにいることになりますから、さすがに届きませんよね。

渡辺:レース後のファンの声って耳に入ってくるものですか?

大竹:ネットで見ることが多いです。意見を読むのがキツいときもありますけど、ルージュバックのときに鍛えられたので、できるだけ意見は拾うようにしています。

渡辺:大竹調教師の管理馬って、勝つときは馬の強さが際立つイメージがあるのですが、それは馬作りの過程でそうなるのですか? それともそういう馬作りを意識してされているのですか?

大竹:基本的に馬を作るという感覚は持たないようにしています。大事なことは、馬の個性をいかに活かしていくかですね。

渡辺:たとえばグレーターロンドンなんて、勝ち方が鮮やかでレースが強く印象に残っています。

大竹:グレーターロンドンの場合、末脚が光るものがありました。好位につけて抜け出す現代競馬とは逆光する形になってしまいますが、なんとかその良さを活かしたいという想いがありましたね。でも爪のこともあるので、求めすぎると痛みが出てくるし、その中で最大公約数をどう探すかを考えてきました。難しかったけれど、勉強になりましたね。

渡辺:結果引退レースとなった中京記念も鮮やかな勝ち方でした。

大竹:前走の京王杯スプリングカップで1400mを使ったことがプラスに働きました。調教で出ることを求めることがリスクだったので、1400mを使って前に行ける素地を作ろうという狙いもあって、京王杯を選んだんですけど、それもあってか、中京記念ではうまく中団につけられましたね。

渡辺:馬と会話できたら、状態や脚質も把握できるのにって思いますよね(笑)。

大竹:そうですね。でも、競馬ってほんとおもしろいですよ。10年やってきてまだまだ勉強不足と感じます。


大竹調教師に聞くキャプテン渡辺のここだけの話!

Q.カラオケでは何を歌いますか?
A.いろいろですね。でも、車の中やひとりカラオケだったら熱唱しますけど、人には聞かせられないです。(大竹調教師)

渡辺:ちなみにいま奥さんと出会ってたとして、歌で落とすとしたら何を歌いますか?

大竹:タイガー&ドラゴンじゃないですか。

渡辺:クレイジーケンバンドですか!

大竹:「俺の話を聞け...♪」ですね(笑)。

※クレイジーケンバンド(CRAZY KEN BAND)の横山剣さんは2018年に公益社団法人日本馬術連盟で新たに結成された「日本馬術応援団」のメンバーに就任しました。


以下、次回につづきます

大竹正博:1969年12月生まれ。調教師。美浦トレーニングセンターに所属。父はダービーを2勝した大崎昭一元騎手。牧場勤務、厩務員、調教助手を経て2008年に調教師免許を取得。翌2009年に厩舎を開業。2011年フレンチカクタスでフィリーズレビューを勝ち重賞初勝利。2018年ブラストワンピースで有馬記念を制覇。G1初勝利を挙げる。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。