【第1回】競馬は博打
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中! この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。

今回は「競馬界のゴルゴ13」、デイリースポーツ「馬三郎」やパドック解説でもお馴染み、弥永明郎さんにお越しいただきました。

生まれも育ちも不詳

「以前はヤンチャなトラックマンが多かった」(弥永)

キャプテン渡辺(以下、渡辺):今日は、競馬新聞デイリー馬三郎や、競馬中継のパドック解説でお馴染み弥永明郎さんにお越しいただきました。弥永さんの知られざる面も含めてお伺いしたいなと思ってます。よろしくお願いします。

弥永明郎さん(以下、弥永):国籍、年齢不詳、さすらいのトラックマンとでも書いておいてよ。

渡辺:Wikipediaに千葉県船橋市出身って書いてありますよ(笑)。

弥永:あ、そうなの、修正しておいてね。

渡辺:弥永さんといえば、トラックマンとして現場ではもう大ベテランですよね。

弥永:入ったばかりの若い子以外は、だいたい知ってるよ。

渡辺:競馬の世界に身を投じるきっかけは何だったのですか?

弥永:生活の場が競馬場に近かったから、自然とそうなるでしょ。ま、競馬だけじゃなくてギャンブルと言われるものはひととおりやってきて今に至る、だな。

渡辺:弥永さんがこの業界に入られたのはいつ頃ですか?

弥永:ダービーニュースが最初。いまは廃刊になったけど、本紙を務めていた長谷川仁志とは年齢は違うけど同期だよ。ジャパンカップがいよいよ始まるとか、そんなときだったな。

渡辺:当時と今を比べて、トラックマンの違いってありますか?

弥永:オレが入ったばかりのころはヤンチャなトラックマンが多かったね。給料が茶封筒で手渡しだったから、もらってそのまま競馬場に行ってスッカラカンとかさ。生活もかかってる奴らが多かったし、馬券買うにも命がけだったよな。

渡辺:昭和って感じですね(笑)。

弥永:いまのトラックマンはスマートになったね。金を得るよりも、取材して予想を当てることに喜びを得ている感じがする。

渡辺:昭和のトラックマンって、大川慶次郎さんとか、清水成駿さんとか、弥永さんも含めて独特の雰囲気というか、一癖も二癖もある感じがします。

弥永:それぞれ付き合いはあったね。ただオーラがあるからといって、競馬が当たるかっていうとまた別だけど。

渡辺:『競馬の神様』と言われた大川さんにしても、トータルしたら億単位で負けてると聞いたことがあります。

弥永:そりゃ、ずっと馬券の世界に身を投じていりゃそれくらいの額はいくよ。オレたちトラックマンの購入した馬券だけでどれくらいの額いくと思ってんの? 中山競馬場をキレイに建て替えられたのも、オレらトラックマンのハズレ馬券のおかげだよ(笑)。

競馬は博打

「最強馬論争? 興味ないね。どれも正解だよ」(弥永)

渡辺:弥永さんが馬券を買うときに重視していることは何ですか?

弥永:狙った馬がきたときに、いかに悔しくないようにするかだね。目をつけていた馬がきてこれだけ配当がついているのに、これっぽっちしか儲かってないのかよ…みたいな後悔をしないように馬券を買ってる。

渡辺:どの馬に目をつけるかって難しくないですか?

弥永:カジノだったら赤黒1/2だけど、競馬はそれこそ1レースで18頭もいるからな。あれもこれもって目をつけだしたらきりないよ。負けないようって考えると点数増えちゃって結局マイナス。的中してもマイナスって、ギャンブルとしてどうなのかってのもあるけど。

渡辺:ボクは最近単勝、ワイド、馬連 1点だけに絞るようにしてます。

弥永:オレの場合、この馬がくるかどうかじゃなくて、買う、買わないで決めてる。この馬に金を張るか張らないか、たとえ人気馬でも買わないと決めたら買わない。競馬予想とはちょっと違うかもしれないけど、オレの馬券のスタンスはそんな感じだよ。

渡辺:競馬が仕事になればなるほど、競馬への興味関心も変わっていきませんか? たとえば、ファンのころはよく話していた最強馬論争もしなくなるというか…。

弥永:その手の話題は興味ないね。10人いれば10人が違う意見を言うしさ、最強馬論なんてどれも正解だよ。自分が勝手に思っているだけだから。

渡辺:ギャンブルとは別に、思い出に残る馬、惚れた馬はいますか?

弥永:いないね。たくさん儲けさせてもらった馬ならいるけど。逆に聞くけど、そういう思い入れがある馬っているの?

渡辺:テイエムオペラオーとかグラスワンダーとか、ボクが競馬を始めたてのころの馬は思い入れが深いです。

弥永:あ、そう。ファンはそういうのがあって競馬にのめり込んでいくのかもね。

渡辺:これまで見てきた中で、これはという1頭はいますか?

弥永:すぐに思い出せるという意味だと、シンボリルドルフだな。ルドルフなら顔の輪郭から色、肌ツヤすぐに思い出せるよ。

渡辺:それだけシンボリルドルフが魅力的だったということでしょうか。

弥永:いや、オレは思い入れはないけどさ(笑)。走る馬を何十年も見てきた中で、すぐに思い出せるという意味ではルドルフということだね。


騎手に聞くキャプテン渡辺のここだけの話

Q.騎手や調教師と呑みに行くことありますか?
A.あるよ。(弥永さん)

渡辺:騎手や調教師とはどれくらいの関係性だったりするのですか?

弥永:深くは付き合わないけど、いろんな騎手とサシで呑むこともある。何十年もこの世界にいるからね。

渡辺:そういうときって、馬券につながる競馬インサイダー情報を聞けたりするのですか?

弥永:取材で馬の話をするけど、呑みの場では馬の話はほぼしない。

渡辺:騎手や調教師と2人きりになったら、レースのこと聞きたくなりませんか?

弥永:聞いたって当たんないから無駄。調教師も騎手も馬のことはわからんよ。それにプライベートの場は馬とは別に呑むのが一番だよ。


以下、次回につづきます

弥永明郎:トラックマン。デイリースポーツ「馬三郎」の美浦取材班・看板記者。グリーンチャンネル中央競馬中継のパドック解説でもお馴染み。トラックマンTVにも出演。狙った穴馬は決して逃さない「競馬界のゴルゴ13」。業界歴は長く、騎手、厩舎関係者、馬主など人脈も幅広い。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。
※この記事は 2019年12月13日 に公開されました。