競馬は、知れば知るほど深い世界で、もう何から手をつけていいのか、分からないぐらいです。

競馬を好きになったきっかけは?
藤原北野さんが競馬を好きになったきっかけは?
北野どっぷりハマったのは、乃木坂を卒業してからです。だから、22年の秋ぐらいですね。たまたま、オルフェーヴルの動画をみたのがきっかけです。ラストランの有馬記念だったんですが、メチャクチャ強くて感激しました。
藤原一瞬でファンに?
北野はい。オルフェーヴルって栗毛でカッコイイですよね。24歳までチップというワンちゃんを飼っていたんです。そのワンちゃんが栗色で鼻のところが白かったんですよ。オルフェーヴルも同じように流星があって、かわいいな~って。
藤原じゃあ、顔がド・ストライクだったんですね。
北野輝いて見えました。他の馬とは全然違う!って。そこからオルフェーヴルのことを調べ始めました。ファンの方って推しのことをいろいろ調べて、時には私自身ですら気づかなかったことまで知っていますよね。その気持ちが分かりました。私にとって、初めての推し活になったんです。
藤原どんなオルフェーヴルの推し活を?
北野私が動画を見た時点で引退していたので、過去のレース動画を見ることから始めました。オルフェーヴルってワンパクなんですよね~。池添騎手を振り落としてみたり、阪神大賞典では逸走したり。性格が走りの全面に出ているのもカワイイなって思いました。よく、「この子は厩舎だと甘えん坊なんだよ」って厩務員さんのインタビューがありますよね。でも、オルフェーヴルには、そういう裏表が感じられませんでした。
藤原それは、アイドルであるご自身と重なりました?
北野そうですね。私はキャラを作ってこなかったので、自分に嘘をつかなくて済みます。オルフェーヴルもカメラの前で自分を全てさらけ出していますよね。その繕わないところに惹かれました。当時のファンにとって、馬券の面ではつらかったでしょうけど、馬自身は最後まで自分らしく走ったんだと思います。

推し活している馬は?
藤原最近、推し活している馬は?
北野新聞で予想を始めたのが昨年だったので、いまの4歳世代はみんな好きです。ジャンタルマンタルとか、チェルヴィニアとか。あとは、シンエンペラーですね。昨年のジャパンCの時、パドックの中に入れてもらったんです。そこで生でシンエンペラーを見てから応援しています。メチャクチャ、格好良かった~。
藤原現役4歳馬ではシンエンペラー推しですね。
北野馬体部門ではそうですね。う~ん、でもウマ娘にするならチェルヴィニアがいいかな。黒鹿毛ですけど、アスコリピチェーノも好きです。牡馬と互角に戦い続けているレガレイラもステキだし…。
藤原迷っちゃいますね(笑)。
北野ホントに迷います。ウマ娘でステージに立つシーンを考えたらチェルヴィニアですかね。「チェルちゃ~ん」とか呼ばれたらかわいい♥「超絶カワイイ、チェルちゃ~ん!」みたいな。
藤原さすが、アイドルとしてのコールまで(笑)。4歳世代で推しがそれだけいたら、毎週の競馬が楽しくてしかたがないですね。
北野そうなんです。同じレースに推し同士が参戦して、「どうしよう」ってなります。今年の凱旋門賞に参戦した日本馬は3、4歳ばかり3頭でしたから大変!全頭の単勝を買いました。アロヒアリイの母父はオルフェーヴルですし楽しかったですね。いつか、日本馬に日本のジョッキーが乗って勝ってほしいです。

私の推し馬券
藤原普段はどんな馬券を買うんですか?
北野今年の夏は、好きなように買っていたんです。カワイイし頑張っているしって、かなり推し補正が入っていて…。でも、私の予想に乗ってくれている人もいるんですよね。秋競馬は気を引き締めます。
藤原でも、推しの馬券を買う気持ちは分かります。買わなかったときに勝ったら後悔しますよね。
北野そうなんですよ~。わたし、騎手では戸崎圭太さん推しなんですけど、「最終レースは戸崎騎手でしょ」ってなっています。
藤原そういう北野さんの“競馬あるある”は、まだまだありそうですね。
北野もちろんです。最終レースで先行馬にエダテル(江田照男)さんが乗ったら買いとか。基本は全頭無事に帰ってきてくれれば、それでいいんです。でも、あわよくば当たりたい(笑)。
藤原北野さんの“X”を見ると、けっこう当たっています。
北野いやいや、買い目が絞れないんですよ。だいたい、1頭軸の3連複を買うんですけど、最近は軸はくるけど、相手がいない…みたいなことが多々あります。で、2倍以上なら単勝も買っておくようになりました。
藤原単勝が当たるって格別ですよね。
北野そうそう、例えば、産経賞オールカマーのレガレイラの単勝とか。「中山は走るって言ったじゃん!」って。でもスタートが良くないから心配ではあったんですよね。中山の場合は特に、間に合うのか?ってなるし。でも、パドックで見た時に輝いて見えたんです。あれを当てたのは気持ちよかったですね~。
藤原最近の快心の馬券はありますか?
北野スプリンターズSのウインカーネリアンですね。今年、(三浦)皇成さんがG1を勝つと思っていたんです。これまで、何度もチャンスはありましたが、なかなかG1制覇ができませんでした。デビューの頃は武豊さんの再来だって言われていたのに。
藤原武豊さんの持っていたJRA新人年間最多勝記録、69勝を大幅に更新したんですよね(91勝)。
北野その武豊さんと叩き合って競り勝ったんですよ。運命的なものを感じましたね。

競馬は私にとってご褒美
藤原ところで、先日はJRAの公式YouTubeチャンネル「JRA FUN CLUB」で、推しの戸崎騎手と共演なさっていましたが?
北野はい。収録前にスタッフさんに「見ちゃダメ」って、アオられちゃって。すぐそこで、戸崎さんの声がするのに~って。
藤原もどかしいですね。
北野そうなんですよ。私、サプライズって苦手なんですよ。「うれしい~」とか、「うわ~スゴイ!」というリアクションができない。でも、せっかく戸崎さんがきているんだから…とか考えちゃって。
藤原結局、どうなさったんですか?
北野ただただ、激テレでした(笑)。パドックでは「戸崎さん、こっち見ないかな」とか思っているのに、本人を目の前にしたら、恥ずかしくて。
藤原かわいい~。
北野たぶん、「俺のファンと言っているわりに、反応薄いな」って思われたでしょうね。ファンの方たちの気持ちが、またまた分かりました。せっかくの機会だったのに、もったいないことをしました(笑)。もうホント、競馬に関してはお仕事というより、ご褒美ですよね。トレセンで2歳馬に会えたり、競馬学校に行けたり。
藤原いろいろな経験ができますよね。
北野はい。競馬学校では、「私は何度、生まれかわっても騎手にはなれない」と思いました。あんなに努力しているんですよ。それでも、「生まれかわってもジョッキーになりたい」という人が多いのは自分の仕事に自信があるんでしょうね。
藤原本当にそうですね。
北野言葉を話さない馬と心を通じ合わせて走る。これを毎週繰り返しているんですよ。それも、命がけです。知れば知るほど深い世界で、もう何から手をつけていいのか、分からないぐらいです。

構成:スポーツ報知 志賀浩子
Photograher:橋本健
広報担当:井手尾

藤原 菜々花ラジオNIKKEIのアナウンサー。担当番組:「中央競馬実況中継」「ななかもしか発見伝!」「こだわり羽生結弦セットリスト」等