BOKUJOB特集 各牧場イベントブース取材

ノーザンファーム・追分ファーム

藤原菜々花のWe♡horsesでは、広く馬の世界で働いてみたい!興味がある人達を応援しております。
初回は競馬学校編、そして前回の静内農業編高校編につづいて今回は、競走馬が命を育む大切な場所。
『生産牧場・育成牧場・種馬場』
で働く皆様に取材させていただきました。
牧場仕事のポータルサイト、BOKUJOBでは定期的に牧場と牧場で働きたい人をつなげるイベントを開催しています。
今回は東京競馬場で行われたイベントにお邪魔しました。“現場で求めている人材”とは?ブースを構えている牧場さんにお話し聞かせていただきました!

【ノーザンファーム】

規模も知名度も国内最大級。北海道で生産、調教を行うノーザンファーム(安平町)、ノーザンファーム空港(苫小牧市)、中間育成のノーザンファームYearling(安平町)、本州の育成調教の最前基地、ノーザンファーム天栄(福島県)、ノーザンファームしがらき(滋賀県)と多様な施設と調教メニューを活かし、競走馬の生産からデビュー後のトレーニングまでを担う総合牧場です。日本だけでなく、欧米での活躍馬も輩出。ワールドワイドに展開する有名牧場が必要とする人材は? 総務人事部・給与厚生グループの佐藤玲王さんにお話をうかがいました。

藤原ノーザンファームの特色を教えていただけますか。

佐藤生産段階から育成、調教と、トレセンに送り出すまでを一貫して自社で行うことが、ノーザンファームならではの特徴だと思います。

藤原大規模な牧場ですよね。

佐藤業界最大規模の人数と頭数を誇っており、さまざまな経験が積めるのも魅力ではないでしょうか。たくさんの出会いがありますし、自分が携わった馬が重賞、さらにはG1を勝つ可能性も充分あるので、活躍馬が身近な存在になるのは、なかなかできない貴重な経験だと思います。

藤原今年もミュージアムマイルが皐月賞、セントライト記念を、クロワデュノールが日本ダービーやフランスのプランスドランジュ賞を制すなど、ワールドワイドに活躍馬を出していらっしゃいます。

佐藤ありがとうございます。弊社では福利厚生として、勤続2年以上のスタッフに競馬観戦ツアーを用意しております。いくつか条件はありますが、土日の1泊2日で費用は会社が全額負担します。

藤原自分が牧場時代に見ていた馬を、現地で応援できるんですね。入社を希望するなら、どんなスキルが必要ですか?

佐藤現場仕事を希望するなら、力仕事が多いので体力はあった方がいいですね。でも、一番重要なのはコミュニケーション能力です。馬づくりには、たくさんの人が関わります。まずは厩舎長など上司への報告、お客様へのご挨拶といった基本的なことができることが求められます。

藤原競馬の知識は必要ないんですか?

佐藤馬が好きであれば問題ありません。私自身も競馬の知識は、ほぼない状態で入社しました。

藤原佐藤さんは、どうしてノーザンファームに就職されたんですか?

佐藤競馬に興味を持ったのは『ウマ娘』がきっかけです。現場スタッフの中にも、同じように『ウマ娘』から競馬に入ったという人が何人かいますよ。すごい影響力のあるコンテンツですよね。

藤原そこから、実際の競馬も見てみたいと?

佐藤そうです。人生初の競馬場は中山競馬場で、初めて見たG1が21年のジャパンCです。レース後にコントレイルが福永祐一騎手と一緒にお辞儀をする姿を見て、「なんて賢いんだ!」と感激しまして。

藤原そうだったんですね!でも、乗馬経験などはなかったんですよね?

佐藤はい、乗馬経験はありませんでした。家電量販店で働いていたので、その時に培った接客スキルを生かせる事務系の仕事で、現場の人たちを支えられればと考えました。その頃、転職サイトでノーザンファームの総務と人事のスタッフ募集を見つけたので応募しました。

藤原実際に入社していかがですか?

佐藤やりがいのある仕事だと思っています。現在所属している総務人事部の給与厚生グループは、従業員の勤怠管理や福利厚生を担当する部署です。現場で働く人たちの環境を改善したり、新たなシステムを導入することでスタッフに感謝されると、「やって良かった」と感じます。それと、以前の職場ではなかなかできなかった競馬の話ができるのも楽しいですね。

藤原雰囲気の良さそうな職場環境ですね。

佐藤代表の吉田勝已はもちろん、上司みんなスタッフの話をよく聞いてくれますし、アットホームな雰囲気の牧場です。現在、従業員は1146人と大所帯ですが、みんな牧場を良くしていこうという気持ちは一緒です。

藤原若いスタッフさんが多いんでしょうか?

佐藤そうですね。高校卒業後、すぐに入社してくるスタッフもたくさんいますので20~30代が多いでしょうか。いわゆる“同期入社”の仲間が多いので、みんな仲がいいですよ。仕事終わりに食事に行ったり、クラブ活動を楽しむスタッフもいます。クラブの活動費は一部会社が負担してくれます。

藤原楽しそうです。

佐藤そうですね。私は小学校、中学校と野球をしていたので野球部に入っています。私自身は事務職なので、全然体を動かさないな~と思いまして。現場の人たちは若いし、日頃から体を動かしているので、動きが軽快です。

藤原現場スタッフは、どんな部門で採用があるんですか?

佐藤調教部門、乗馬未経験者研修プログラム、生産部門と行っています。大学の馬術部出身の場合は調教部門を希望する方が多いですね。馬に乗ったことがない場合は未経験者研修プログラムを受けていただきます。生産部門では、それぞれの適正を見て繁殖や、当歳から1歳馬までの育成をするイヤリングに配属となったりしますね。

藤原調教とか生産など大きなカテゴリーは自分で選んで、あとは会社が適性を見て配属を決めていくんですね。

佐藤はい。ノーザンファームに興味を持っていただいたなら、夏のインターンシップに参加していただくのがベストだと思います。期間は1週間で、遠方にお住まいの場合は飛行機代などの費用を、規定の範囲ではありますが基本的には弊社で負担いたします。そこで、実際に現場の作業を経験し、ご自身のイメージに合っているかを確認していただければと思います。

藤原どうやって応募すればいいんですか?

佐藤インターンシップが始まる1、2か月ほど前からホームページで募集します。SNSの“X”の採用アカウントでも告知をしておりますので、どちらかをチェックしていただければと思います。例年ですと、5、6月ぐらいですね。インターンシップは現場を体験できる貴重な機会ですので、ぜひお気軽にご応募ください。

藤原参加することでチャンスが広がりますね。採用された場合、衣食住の環境はいかがでしょう?

佐藤寮や社宅がございますし、食事は社員食堂で朝昼晩と食べられます。

藤原お休みの面はいかがですか?

佐藤公休は年間で78日と一般企業に比べると少なめですが、休みの自由度は高いと思います。曜日は部門によって違いますが、基本的には1週間に1日は休みが取れる形にしています。有給休暇も基本的には希望するタイミングで取れますよ。

藤原牧場の設備は?

佐藤設備面では、最新の機器を導入し、調教や病気、怪我に関してはデータ化して、情報を共有できるようになっています。調教スタッフだけでなく、獣医師も装蹄師もみな同じデータを見られるので、意思疎通が図りやすくなっています。これも、弊社の強みのひとつですね。そのためのシステムを担当する部門もあります。

藤原ノーザンファームの一員となっての、やりがいは?

佐藤全部門に共通するのはレースに勝つことです。レース当日に、みんなで事務所のテレビで観戦して勝った時は、みんな本当にうれしそうです。生産部門ではセレクトセールなど、競りで無事に落札された時に、やりがいを感じるようですよ。

藤原様々な経験をノーザンファームで積んで、セカンドキャリアに進む方は?

佐藤牧場での騎乗経験を生かしてJRAの厩務員課程に進まれる方が結構いらっしゃいます。チャレンジすることを応援する企業なので、競馬学校へ挑戦していただくのもよし、ノーザンファームで働き続けてキャリアを積むのもよしです。

藤原各部門の1日のスケジュールを教えてください。

佐藤調教部門は朝6時に出社して、まずウォーキングマシンに馬を入れます。馬を入れたら馬房掃除をして、大体7時くらいから調教開始です。坂路や周回トラックで、各馬の調教をします。乗り終わったら馬を洗って馬房に戻し、飼い葉を与えます。この流れを何回か繰り返します。全頭終わったら、翌日の調教メニューなどのスケジュールを組んで午前中は終了です。

藤原そこからお昼休憩ですか?

佐藤12時から14時まで休憩です。午後のメインは馬体のチェックです。日によってはお客様が馬を見にいらっしゃるので、その対応もあります。退勤がだいたい16時ですね。

藤原繁殖部門は?

佐藤基本的には朝6時半に出社して、まず馬を放牧に出し、その後は馬房の寝わら上げ、餌作りをして休憩に入ります。基本的には10時半から13時半まで休憩で、午後は放牧に出た馬を馬房に戻して馬体チェック。あとは、馬をキレイに手入れして17時半ぐらいまで仕事をします。この他にも、獣医師や装蹄師の部門、牧場内の設備を整える土木・農事部門、システム部門などさまざまな仕事があります。

藤原縁の下の力持ちがたくさんいらっしゃるんですね。

佐藤はい。ですから、実際に馬にふれる仕事以外にも選択肢はあるので、そちらの部門にも興味を持っていただければと思います。

【追分ファーム】

北海道勇払郡安平町、宮城県山元町に山元トレーニングセンターで競走馬の生産、育成を行う日本有数の牧場です。セリフォス、ガイアフォース、ディクテオンなど数多くの重賞ウイナーが、この牧場の出身です。今回は追分ファーム竹村諭さんにお話をうかがいます。

藤原追分ファームさんには、どんな部門があるんですか?

竹村基本は総合生産牧場なので繁殖部門、イヤリング部門、調教部門があります。その他馬たちをサポートする獣医、装蹄、施設管理スタッフ、経理・人事総務・営業担当するスタッフがおります。採用のメインは現場スタッフですね。

藤原求められるスキルはありますか?

竹村元気で、コミュニケーション能力があって、馬への情熱があるとうれしいですね。さらに、馬に対する知識が豊富だと、非常に助かります。

藤原どんな方が入社試験にエントリーしてきていますか?

竹村最近では『ウマ娘』をご覧になった方も多いですね。キャラクターとして登場するのが実名馬ですので、血統を詳しく調べていらっしゃる方もいます。生き物が好きでと入社を希望してくださる方もたくさんいらっしゃいます。

藤原馬と接したことがない場合は、どうすればいいでしょう?

竹村エントリー前にインターシップで来ていただけるといいと思います。高校生でも大丈夫なので、1週間ほど牧場での現場体験をして、ご自身のイメージとギャップがないかを確かめていただければと思います。又、体験中は馬が身近にいますので、現場スタッフと一緒に馬に触れる機会もありますよ!

構成:スポーツ報知 志賀浩子
Photograher:山口比佐夫
広報担当:井手尾

藤原 菜々花ラジオNIKKEIのアナウンサー。担当番組:「中央競馬実況中継」「ななかもしか発見伝!」「こだわり羽生結弦セットリスト」等

※この記事は 2025年12月6日 に公開されました。

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