みなさんも競馬場に行ったり、馬とふれあうことで興味を持っていただけるといいなと思います。

推し馬は？

藤原菅井さんの推し馬は？

菅井リバティアイランドです。私が競馬番組のMCになった2023年に牝馬3冠を達成しました。

藤原運命的なものを感じますね。

菅井3冠を達成した秋華賞は印象的でした。ジャパンCでの豪快な走りをしたイクイノックスに食らい付いた姿も忘れられないです。初めて会いに行ったのもリバティアイランドでした。レースではあんなに格好いいのに、厩舎では穏やかで。そのギャップが可愛くて、すごく好きになりました。

藤原ギャップ萌えですね～。菅井さんが感じる、競馬の魅力は？

菅井馬の頑張る姿ですね。また、勝利ジョッキーインタビューなどで、ずっと乗ってきた騎手との“きずな”を感じると、感動します。競馬を通して話が広がることも多くて、たくさんの方と出会うこともできました。年代が違う方と共通の話題ができるのも楽しいです。

藤原アイドルとして活躍なさっていた時とは、違ったお知り合いができますよね。菅井さんは欅坂46、櫻坂46の初代キャプテンを務めました。任命された時は、いかがでした？

菅井事前に聞いていなかったので、握手会のステージ上でキャプテンとしてモニターに突然私の顔が映し出されて唖然としちゃって。たしかに、メンバー中で最年長でしたし、期待してもらうこと事態、ありがたいと思いました。だから、新しい挑戦だ！と腹をくくりました。

藤原やることが、たくさんありそうです。

菅井ライブでMCをするので、スタッフさんと最初と最後の挨拶や、ツアーに入ったら全員に話をする時間を作るために、ここで誰に話を振るかなどの細かな打ち合わせをしていました。あとは、メンバーとの話し合いのとりまとめですね。

みんなの見本でないと！

藤原あれだけの人数をまとめるのは、大変そうです。

菅井話し合いが得意な子と、得意でない子がいますからね。話し合いで発言できなかった子には、後で1人1人に聞くようにしていました。

藤原全体を見て、メンバーをつなぐ役割を担っていたんですね。菅井さんはメンバーからイジられる、愛されキャラってイメージでした。ご自身ではキャプテンとして心がけていたことはありますか？

菅井正しい行いをしないと、人はついてきてくれません。だから、普段の振る舞いには気をつけていました。みんなの見本でないと！と考えていましたね。

藤原もう、ストレスがスゴそうです。

菅井飼い猫のトムに話しかけていました(笑)。猫って気ままなので、話しかけても興味なさそうなんですよ。それを見ていると、「こんな小さなことで悩まなくていいか」という気持ちになれるというか。実家だったので、母に話せたのもありがたかったですね。

藤原猫のトムと、お母様に支えられていたんですね。

菅井はい。おかげで、生放送でも大丈夫なメンタルになりましたし、こういう経験を20代でできたのは良かったですね。

卒業して変わったことは？

藤原2022年11月の東京ドーム公演でグループを卒業されました。

菅井卒業の時にドレスを作ったんですが、どうしても馬の要素が欲しくてお願いしました。そうしたら、衣装さんがハミなどの模様を入れてデザインしてくださって。本当に素敵でした。全部、手縫いなんですよ。大好きな衣装です。

藤原卒業して変わったことはありますか？

菅井いままではグループあっての自分だったんです。卒業して今まで経験のないお仕事をするうちに、そういう“癖”みたいなものが抜けてきたように感じます。それと、ずっと人に弱みを見せるのが恥ずかしいと思っていました。でも、それも含めての自分なので、もっと、そういう部分を出していこうと思えるようになりましたね。

藤原お仕事の幅も広がって、とても輝いていらっしゃいます！オーディションを突破して、来年の大河ドラマ『豊臣兄弟！』のまつ役に抜擢されました。おめでとうございます。

菅井ありがとうございます。グループ時代に舞台のお仕事で沖田総司の役をしたことで歴史に興味を持ちました。歴史を勉強して興味を持つと、大河に出たいなって。でも、その時は言うことが怖かったですね。だから、今回のオーディションはチャンスだと思って全力で受けました。

藤原では、夢が叶ったということですね。

菅井ホント、そうです。決まったとマネージャーさんから連絡がきたとき、焼き鳥を食べていたんですが、味が分からなくなっちゃいました(笑)。

今日一日を、人生最後の日と思って生きよう

藤原もう、準備なども始められていますか？

菅井勉強するほど、まつや利家が素晴らしい人だと分かってきました。それで、金沢にも行ってきました。お墓参りをして、2人が食べていたであろう加賀料理をいただいて、ゆかりの地を巡りました。

藤原行動力ありますね。

菅井体験から学ぶタイプなんです。自分なりの尊敬を持って、お芝居させていただきたいと思っています。

藤原菅井さんの演じられる、まつが楽しみです。ところで、菅井さんのお仕事と競馬に共通点はありますか？

菅井よくアイドル時代に、マネージャーさんに「ストーリーが大事だよ」と言われていました。ストーリーがあれば、成功した時も、失敗したときも、応援してくれている人が共感してくれれば、ついてきてくれるからです。競馬もそうですよね。

藤原連勝のストーリーもあれば、スランプになってのストーリーもあります。

菅井そうなんです。スランプから脱出するのもストーリーですよね。それに共感して、勇気をもらえたりします。そこが、アイドルと似ているなと思います。

藤原そんな、菅井さんの座右の銘はなんでしょう？

菅井「今日一日を、人生最後の日と思って生きよう」です。父にプレゼントされた本に書いてあったものなんです。人生の時間は限られているのに、遠慮して話かけなかったり、なかなか感謝の言葉が言えなかったり。それって、もったいないですよね。そういう気持ちが芽生える、大事な言葉だと思います。

藤原明日からの行動が変わる言葉ですね。ファンの方に向けて、一言いただけますか？

菅井競馬を通して、新しい世界に踏み込むことができました。みなさんも競馬場に行ったり、馬とふれあうことで興味を持っていただけるといいなと思います。そして、一緒に彩り豊かな人生にしていけたら、嬉しいです。