小さな当たりを重ねるより、ド~ン!っと大きく当たるほうが気持ちいい。

競馬場って素敵な場所
藤原ラジオNIKKEIで皐月賞週から、「りん競馬in虎ノ門」が始まりました!(ラジオNIKKEI第1 2025年4月18日、5月2日、30日、6月13日(金)21:00~21:30)Lynnさんは大の競馬ファンですが、競馬に落ちたきっかけは、19年のオークスだったんですよね?
Lynnそうなんです。日曜日に遊びに行くところを探したら、「あっ、きょう競馬やっているんだ!」って。で、行ったらすごい人でした。東京競馬場内に「オークス」って大きく書かれた看板などがあって。この時点では、オークスがどんなレースかも分かっていなかったんですが(笑)、場内にはお花が綺麗に飾られていて競馬場って素敵な場所なんだなって感じでしたね。
藤原初めてたまたま行ったのがオークスってすごいです!運命ですね...!ちなみにこの時、馬券は買ったんですか?
Lynn競馬新聞の印を見て買いました。これが、また当たるんですよ!で、「こんな感じで馬券って当たるんだ」って(笑)。東京競馬場内馬場のゴール付近で観戦していたんですが、目の前をラヴズオンリーユーやカレンブーケドール、クロノジェネシスが駆け抜けて行って、その迫力に感動しました。馬ってこんなに素晴らしい生き物なんだと感じました。
藤原その後は、また競馬場に?
Lynnはい(笑)。2、3週間後ぐらいに競馬場にいきました。そのときは、自分の誕生日のゴロ合わせで馬券を買って遊んだりでした。そのうちグリーンチャンネルがあることを知りました。「自宅でも競馬が見られるんだ」と思って、すぐ契約しました(笑)。
藤原あっという間にハマっていっていますね(笑)。そのオークスに参戦していたクロノジェネシスが好きな一頭ということですが?
Lynn初めての競馬で、目の前で見ましたからね。出走するたびに「あっ、クロノが出ている!」って意識しました。そうそう、芦毛という言葉も、クロノで知りました。名前も格好いいし、引退までずっと応援していました。

北村騎手のインタビューにもらい泣き
藤原そして、今日インタビュー当日(2025年4月20日)は中山競馬場にて第85回皐月賞が行われました。Lynnさんの今年の皐月賞の推しはクロワデュノールでした。
Lynn「クロ」と北村友一騎手のコンビですね。北村騎手は怪我でジェネシスの引退までの3戦に乗ることができませんでした。きっと、北村騎手にしか分からない悔しさがあったと思います。復帰してホープフルSをクロワデュノールで勝って、久々のG1制覇となったときにインタビューで泣きながら、「みなさんの、おかげです」と感謝していました。あれには、もらい泣きしましたね。あの瞬間から、絶対にこの馬を応援していこうって決めたんです。
藤原では、皐月賞での2着は…?
Lynnもうホントに悔しいです!!競馬を始めた翌年にコントレイルが無敗で三冠を達成しました。だから、当時は簡単に三冠って獲れるように見えていたんです。でも、本当はそれってスゴく偉大なことですよね。そのレベルにクロワデュノールもあると個人的に思っていただけに、すご~く悔しいです。
藤原無敗の三冠が、いかに難しいかを改めて感じましたよね。Lynnさんは1頭を追い続けるタイプですか?
Lynn「この馬だ!」と思ったら、ずっと応援しますね。クロノジェネシスの参戦したオークスを勝ったラヴズオンリーユー、あとは、デアリングタクト、中でも1番好きなのはコントレイルです。あと現役馬ではフォーエバーヤング、ハヤヤッコも好きです。
藤原ハヤヤッコは昨年のアルゼンチン共和国杯を制覇。10番人気での勝利でした。
Lynnハヤヤッコって、私が競馬を始めた頃から走っているんですよね。今年9歳ですから、もう大ベテランですよ。白毛で目立つ美しい馬体、時には大穴を明けてくれる。それで、ハマっちゃって。最初は冷や奴みたいな名前でかわいいなって思ったんですけどね。

三冠馬コントレイルへの熱い想い
藤原確かに、競走馬って名前から入る事ってありますよね。ほかに、名前からハマった馬はいますか?
Lynnデアリングタクトは、“リン”が入っているのも、応援していた理由なんです。新馬の時から…そうしたら、牝馬三冠馬になっちゃった。そうそう、コントレイルも新馬戦の時からでした。当時騎手だった福永祐一調教師を応援していたのと、馬が私とおなじ、1日生まれだったんです。それで応援していたら、無敗の三冠を達成しました。もう、これで完全に競馬にのめり込みましたね。
藤原後の三冠馬に、新馬戦頃から注目されていたなんて...!しかも2頭とも!見つけたダイヤの原石が、磨かれて三冠馬になるって、感激しますよね!
Lynnでも、コントレイルは、ほかの三冠馬に比べて評価が低かったですよね。そんなことは、絶対にないと思っていました。たぶん、無観客開催での三冠達成だったし、菊花賞後に勝てなかったことが影響していたんでしょうね。でも、初めて参戦したジャパンCで2着、大阪杯で3着、天皇賞・秋で2着と決して弱い馬じゃない。実力と評価が噛み合っていないので、個人的にはもどかしかったですね。
藤原信じ続けて応援していたんですね。
Lynn初めてのジャパンCでの2番人気以外はずっと1番人気でした。期待に応え続けようと懸命に頑張って、しかも馬券圏内を1度も外していません。引退レースのジャパンCもちゃんと1着になって、「引退していく様をみて、かっこいいな~」と思いました。

道は開いている!
藤原推し馬のコントレイルが見事勝利した引退レース2021年のジャパンCを改めて一緒に振り返っていただけますか?
Lynnこれで引退しちゃうんだというのが、凄く寂しくて…。もっと見ていたいな…。という気持ちが正直ありました。
藤原この時はコントレイルだけを見ていたんですか?
Lynn他の馬の記憶がないくらいコントレイルだけ見ていました(笑)。絶対勝つ!って。中団を行く姿を見て「いいよ、そのままいける!」って。直線では前は誰もいない。「道は開いている!!」あとは真っ直ぐ走るだけだよって。
藤原道は開いている!(笑)Lynnさんの名言でました!
Lynnほんと抜群の手応えでしたね。実況の「これが本来の姿だ!ゴールイン!」これです。そう、この実況!コントレイルがゴールインする前に言ってくれてました(笑)。その後の福永さんが「ほんとに強い馬なんです。それを証明したかったんです」って男泣きしているインタビューを見ながら「わかるよ、わかる~。私は信じてたよ〜」って。私、馬と騎手の絆に感動しちゃうタイプなんですよ。ドラマがあるなって。
藤原Lynnさんのコントレイルへの熱い想いが伝わってきますね。その他にも実況が印象に残っているレースはありますか?
Lynnアーモンドアイの引退レースとなった20年のジャパンCですね。ゴール後に、実況の中野雷太アナが、「最強のままターフに別れを告げます!」って。勝ったあとに、ちゃんと余韻にひたらせてくれましたし、泣かせてくれました。

印象に残っている馬券は?
藤原Lynnさんといえば、数々の万馬券を的中させてきましたが、どんな予想スタイルなんですか?
Lynnいま、ちょっと迷走期なんですけど(笑)。基本的にはJRAの出走表と競馬新聞、私は優馬を見て、データ、コース適正、タイム、厩舎コメントなどを隅々までチェックします。あとは、当日のパドックや返し馬での様子を見てその時々でレースごとに総合的に判断しています。
藤原パドックで良く見える馬ってどういう馬ですか?
Lynn自分のペースで力強く、元気にルンルンに歩いている馬ですね。その馬が出している全体の歩きの雰囲気を大切にして見ています。
藤原これまで当てた馬券で、印象に残っているのは?
Lynn21年の大阪杯ですね。3頭を選んでのボックスで3連単で的中しました。
藤原えっ、たった3頭ですか!しかも、この時の3連単は174番人気、10万6,210円ですよ!凄いです!
Lynnまず、コントレイル(3着)は絶対にくるということで1頭。当日は雨が降っての重馬場だったので、この天気でこの馬場でくるのはどの馬だろう?という前提をもとに、前残りと読んで逃げ馬のレイパパレ(1着)を、返し馬で気持ちよさそうに走っていたモズベッロ(2着)を選びました。締め切り1分前のギリギリまで迷いましたね。
藤原モズベッロの返し馬は“ルンルン”だったんですね。
Lynnそうそう!でも、BOXにはしましたが、勝つのはコントレイルだと思っていたんです。だから3着が悔しくて!!泣いちゃうくらいに…。
でも、フッと馬券を確認したら「当たってる〜!」って(笑)。藤原悲しみの涙が嬉しい涙に変わったんですね!でも、最初は悔しかったんですね。
Lynnそうなんです。コントレイルが3着だなんて…(涙)の悔しさがあったんです。
藤原この三連単が当たった喜びよりも、負けた事の悔しさが先にくらいにコントレイルの事を愛してたんですね!
Lynnそうなんです。でも、あの時の馬券は冴えてましたね。
藤原Lynnさんは基本は3連単なんですね。
Lynnはい。3連単、面白いですね~。始めた頃は、馬連とかも買っていましたけど。そのうち、当てるなら3連単で当てたいなとなって。性格的なものなんでしょうけど、小さな当たりを重ねるより、ド~ン!っと大きく当たるほうが気持ちいいんです。その感覚があるから、当たらない日々があっても、なんとか耐えられてます(笑)。

構成:スポーツ報知 志賀浩子
Photograher:山口比佐夫
広報担当:IDEO

藤原 菜々花ラジオNIKKEIのアナウンサー。担当番組:「中央競馬実況中継」「ななかもしか発見伝!」「こだわり羽生結弦セットリスト」等
