京雅の沓冠
(和歌)

「長かった 初制覇」(秘められたメッセージ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
秋のGⅠ戦線の開幕を告げる電撃の六ハロン戦・スプリンターズステークス。不利と思われた大外枠から元気溌剌、積極的な競馬をし、逃げたジューンブレアとの壮絶な追い比べの末に、能力全開で坂を駆け上り接戦を制した8歳馬ウインカーネリアンがスプリント王の座に輝きました。
ウインカーネリアンはGⅠ 9戦目での初制覇。そして、鞍上の三浦皇成騎手は127回目のGⅠ挑戦での初勝利。苦しい時を耐えた人馬が長くかかった初制覇に喜びの涙を流した印象的なレースとなりました。
※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。