京雅の沓冠
（和歌）
「北の地で アルジーヌ」（秘められたメッセージ）
＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
北の地・札幌競馬場で行われた牝馬重賞クイーンステークス。今年はアルジーヌが1番人気に応えて優勝しました。
アルジーヌは道中、中団待機で脚を溜めると、徐々に進出して、直線に向かう直前で外に出し、進路を確保。短い直線で力を出し切り、切れ味鋭い差し脚で先行勢を抜き去りました。
アルジーヌの母キャトルフィーユも制したこのクイーンステークス。母はクイーンステークスの後のエリザベス女王杯で5着。健闘するも戴冠までは手が届かなかった母の無念を力に、北の地で躍動したアルジーヌが秋のＧⅠに向け、弾みをつけました。
※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。
