京雅の沓冠
(和歌)


「セキトバが しめくくり」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
今週は、乙女たちのハンデ戦、府中牝馬ステークスが行われました。今年から競馬番組の編成ため、阪神競馬で行われていたマーメイドステークス(芝2000m)が府中牝馬ステークス(芝1800m)として東京競馬で施行されることとなり、上半期の東京競馬をこのレースで締めくくります。

上半期の競馬を有終の美で締めくくったのはセキトバイーストでした。三国志に登場する呂布の軍馬としても名高い「赤兎馬」の名を背負うセキトバイーストは、向正面では6番手でしたが、そこから徐々に攻め上がり、気力漲る走りを見せます。直線ではややふらつきながらもガッツと抜群の気迫で前を追い、残り150mでトップに躍り出て見事に優勝しました。

赤兎馬の如く、その名を轟かす名牝へと飛躍が期待されるレースとなりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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