京雅の沓冠
(和歌)


「樫の姫 祝福」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
優駿牝馬・オークス。優勝馬を「樫の女王」とも称するこのレース。見事に1着で祝福を受けたのは、トライアルレースのフローラステークス優勝からこのレースに挑んだカムニャックでした。
他馬の後ろで我慢させたい、という陣営の思惑通り、馬を前に置いた後方外目で耐えると、直線で秘めた脚を発揮し伸びていきます。前日の降雨の影響でやや荒れた馬場もタフに前進すると、人気馬のアルマヴェローチェとの追い比べを制して優勝しました。
サンブル語(ケニア北部のサンブル族の人々が使用する言語)で「祝福された者」という由来のカムニャック。文字通り女王に君臨したうら若き姫が、観衆に祝福された一日となりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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