京雅の沓冠
(和歌)

「栄光の 楯を手に」(秘められたメッセージ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
秋の中距離王決定戦・天皇賞(秋)が東京競馬場で開催されました。牝馬三冠のリバティアイランド、春の中距離王ベラジオオペラなど豪華メンバーが集結する中、先頭でゴール板を駆け抜けたのは2022年のダービー馬ドウデュースでした。
道中は後方待機。鞍上の武豊騎手は「ラストにかけるレースをしたい」、「この馬の本来の末脚が使えた」と勝利に向けて思い描いていた末脚を使い、ドウデュースもそれに応えて良く伸びました。上がり3ハロンは32.5秒という脅威の末脚でした。
ドウデュースはこれがGⅠ4勝目。武豊騎手は天皇賞(秋)7勝目で、乗り役歴代最多タイ記録に並びました。
栄光の楯を手にしたドウデュース。次走はジャパンカップが予定されており、再び末脚が爆発するのか注目が注がれます。
※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。