京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「快挙さ 歴史的」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
今年も日本馬が大活躍となったサウジカップデー。特にメインレース・サウジカップでのパンサラッサの果敢な逃げ切り勝利は歴史的な快挙達成の瞬間でした。
矢作調教師をはじめとした関係者の感無量の面持ちも印象的でした。
世界最高峰の賞金約13億円を手にし、異国の地で躍動したパンサラッサ、あっぱれ!!




隠れたメッセージは「豪快な たきのぼり」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
開催が戻ってきた春の中山開催の開幕を告げる伝統のGII・中山記念を優勝したのはヒシイグアスでした。
去年の宝塚記念後、重度の熱中症により、一時は生死も危ぶまれたヒシイグアス。復帰初戦となる今回は、まず「馬のリズムを大切に」と鞍上の松山弘平騎手。最後の直線では、上手く外に持ち出すと、見事に差し切りました。
自身の名にもあるように、イグアスの滝の如く、豪快で、力強く、中山の滝(坂)を駆け上がりました。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。

×