きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週のオークスは桜花賞とトライアル・フローラSの1、2着馬、4頭のディープインパクト産駒が女王の冠を争いますが、海の向こうでも土曜にディープ産駒の先輩が復活します。

英ニューベリー競馬場のG1ロッキンジS(1マイル)に挑むビューティーパーラーがその馬です。昨年の仏1000ギニーに勝ち、仏オークス2着の一流馬です。秋にフランスのエリー・ルルーシュ厩舎からイギリスのヘンリー・セシル厩舎にトレードされ、緒戦G1サンチャリオットSは環境の違いに戸惑ったのか大敗、それ以来の今回は復活をかけた大事な一番になります。

相手はかなり骨っぽいようです。6戦5勝の上がり馬デクラレーションオブウォーが人気ですが、実績ではドバイデューティーフリー勝ちのシティスケープ、重賞未勝利ながら戦歴は超一流のファーなども怖い存在です。ファーはこれまでG1戦線で2着4回、3着1回ですが相手が凄い、フランケル、ナサニエル、ソーユーシンクといった名馬ばかり、もう負けは要らない、そんな感じなんでしょうね。

ビューティーパーラーは今のところ4番人気あたりですね。セシル調教師&トム・クウィリー騎手は言うまでもなくあのチーム・フランケルの最重要なキーマンです。セシル師は転厩直後から『マイル向き』と言い続けてきました。歴史的名馬を育て上げた名伯楽と名騎手がディープインパクトの血をどう花開かせてくれるのか、ポスト・フランケルを占う上でも見逃せませんね。

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