きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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最近10年間で4頭のダービー馬を輩出しているG2ダンテS、エプソムダービーへの最終関門ということになります。昨日行われたこのレースは本命に期待されていたガリレオ産駒のテレスコープが馬運車に乗り込む際に外傷、直前にリタイアするという波乱の幕開けになりました。スタウト調教師は『本番に間に合わせる』意向のようですが、何とも残念なことになってしまったものです。

さて、注目の一戦を勝ったのはリベルタリアンという馬。ダービー戦線で1番人気に推されているドーンアプローチと同じ祖父ガリレオ、父ニューアプローチの血統です。どちらが勝っても父系3代ダービー制覇の偉業になります。

ドーンアプローチは7戦7勝で2000ギニーを制し底を見せません。しかし母系はスプリンター色が濃くボルジャー調教師自身が2400mが彼にとってベストではないことを認めています。リベルタリアンは母父が底力に富んだダルシャーン、凱旋門賞馬ダラカニなど2400m大好きな血筋ですね。

ダンテSと同じ10年間で4頭のダービー馬を出した2000ギニー組、確率的にはどちらかが勝つ可能性が高いのですが、競馬はそう簡単なものではないのでしょうね。

今や並ぶもののいない大種牡馬となったガリレオですが、ダービーに関しては同じサドラーズウェルズ産駒のモンジューの4勝に対してまだ1勝と水を開けられています。テレスコープは残念なことになりましたが、バトルオブマレンゴ、ルーラーオブザワールド、マーズなどオブライエン厩舎には有力なガリレオ産駒が満を持しています。いずれにしろ直仔が勝つか孫が凱歌を上げるのか、今年はガリレオダービーになるのでしょうね。

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