きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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明日はいよいよ牝馬クラシック2冠目のオークスを迎えます。阪神1600mの舞台から東京2400mへ移り、一気に800mの距離延長。スピード豊かな牝馬を選定するのが桜花賞なら、それに加えて走りきるスタミナも兼ね備えた牝馬を選定するのがオークスといっても過言ではないでしょう。

過去10年で桜花賞からの直行組が8勝と強さが際立っていますが、距離延長のうえ、右回りから左回りへコース形態が替わるなど、直行組にとっては全く異なる舞台設定なだけに、これを克服できるかが重要なカギとなるでしょうね。

桜花賞馬アユサンの調教は順調のようです。「桜花賞からの疲れも取れ、順調に調教できました。」と手塚調教師はオークスへ向け、万全の体制を整えているようです。鞍上はオーナーの意向で丸山騎手とのタッグが復活。落馬負傷により桜花賞では乗り替りとなり、悔しい思いをしただけに同馬とオークスに掛ける想いは人一倍でしょうね。

そのアユサンを桜花賞馬へ導いた立役者のC・デムーロ騎手は、桜花賞2着馬のレッドオーヴァルとコンビを組みます。3着以下を引き離し、クビ差決着の激しい叩き合いを演じた桜花賞は昨年のジェンティルドンナとヴィルシーナの戦いを彷彿させます。3歳世代の牽引者となったディープ産駒のこの2頭は、経験と実力共に頭一つ抜けた存在なのは間違いありません。

桜花賞組がクラシック路線を歩んできた実力を見せつけるのか、それともオークスからの参戦組が勢いそのまま樫の冠を手にするのか。女王の座をめぐる激しくも美しい戦いが楽しみですね。

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