きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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どの馬にも主役になれるチャンスがあった今年のオークスは、9番人気のメイショウマンボが鮮やかに抜け出し、牝馬クラシックの戴冠を手にしました。

クロフネサプライズが前半1000mを59.6でとばしたことで、勝ちタイムも速い時計が出ました。昨年のジェンティルドンナの2分23秒6は別格として、2分25秒2はそれにつぐ2番目に速いタイムになります。

メイショウマンボは前走の桜花賞の成績から人気を落としていましたが、フィリーズレビューでは、前残りのレースを1頭だけ別格の末脚で差し切り、才能の片鱗を魅せていました。

メイショウマンボを生産した高昭牧場は1965年に開場された牧場で、1981年にアグネステスコでエリザベス女王杯を制覇して以来の大きなタイトルを手にしました。

メイショウマンボの母メイショウモモカは、現役時代は芝・ダートをあわせ12戦走り、未勝利に終わります。繁殖入りしてスズカマンボとの間に生まれた第4仔がメイショウマンボでした。メイショウモモカにとってもメイショウマンボは自慢の仔だったことでしょう。娘の晴れ姿を見る前に、この春に他界。メイショウモモカは、生前素晴らしい娘を産みおとしました。

今年のオークスが終わりました。波乱の見出しが踊っていますが、大混戦の牝馬クラシックをそのまま現したようなレース結果となりました。秋華賞へ向け、各馬はこの夏どのような成長するのでしょう。秋を楽しみに待ちたいと思います。

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