きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

疾風迅雷

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今週は待ちに待った上半期スプリント王決定戦である高松宮記念が開催され、電撃の6ハロンで行われる現役トップクラスのスプリンターたちによる熱戦の火ぶたが切って落とされます。

2005年に世界初の国際スプリントシリーズとなる『グローバルスプリントチャレンジ』が創設され、その対象レースとして行われていますが、これまでに海外馬の参戦は2003年にアメリカからの2頭のみでした。

しかし、今年は海外から大物馬がエントリーしてきました。
香港からの刺客エアロヴェロシティは、昨年の香港スプリントを制し、今年発表されたロンジン・ワールドベストホースランキングで118ポンドを獲得し、世界12位タイ(スプリント部門3位)の実力馬です。慣れない日本でのレースゆえに未知数的な部分を差し引いても日本馬にとって強敵なのは間違いないでしょうね。

これに対し、日本の土俵では好きにさせないとばかりに短距離のスペシャリストたちが迎え撃ちます。

日本馬の中でも今回有力視されているのはダイワマッジョーレでしょう。
マイル戦を主戦とし、今回初の1200mながら良馬場で出走できれば持ち味の末脚を存分に発揮してくれることでしょう。「マッジョーレ」はイタリア語で「最高の」という意味を持ち、父ダイワメジャーの「メジャー(英語)」と同意です。スカーレット一族の系譜を受け継ぎ、鞍上はJRA所属となったミルコ・デムーロですから、期待せずにはいられませんね。

他にも昨年の王者コパノリチャードや着実に力を付けているストレイトガール、抜群の先行力を持つハクサンムーンらもいます。
海外からの刺客を退け、日本馬の力を世界に見せつけてほしいですね。

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