きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

香港大旋風

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香港競馬の勢いが凄いと度々お話していますが、経営も順風満帆なら在籍馬たちも期待以上の走りを見せて、競馬ビジネスのあるべき姿のモデルの一つを指し示しているようです。つい先日も新たに国際G1に格付けされたクイーンズシルヴァージュビリーCが行われました。1400mのスプリント戦で、ネーミングからするに6月のスプリント大一番、女王陛下がご臨席賜るゴールデンジュビリーSの前哨戦ということでしょうか。返還されてもう英国領ではないのに、相変わらずエリザベス2世女王陛下の人気たるや驚くべきものがあります。まさに競馬文化の象徴役、また伝道師役を勤めてくださっています。

さてシルヴァージュビリーSですが、強豪エイブルフレンドが完勝しています。強い馬が強いレースをしてくれるのも人気の秘密なんでしょうね。昨年のワールド・サラブレッド・ランキングで、ジャスタウェイ、エピファネイアの日本勢に続く第3位にピックアップされています。オーストラリア、キングマン、ザグレイギャッツビーなど欧州トップクラスと肩を並べています。ここへ来てのG1・3連勝の内容からも実力は優にインターナショナル級の本物でしょう。

来週のドバイシーマクラシックでハープスターなどの前に立ち塞がるデザインズオンロームと並んで恐ろしい馬が現れてきたものです。マイルは十分に守備範囲というより、むしろ大得意としている馬です。安田記念に来襲なんてことになると、現状の手薄な日本マイル陣では歯が立たないかもしれません。海外に討って出て勝つのも国際化なら、ホームに迎え討って撃沈するのも国際化、今やレーティングのワンツゥーを占める日本馬ですが、その真価が問われるのはこれからなのかも。

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