きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日に日にオッズが下がる7戦不敗のドーンアプローチを筆頭に名伯楽オブライエン調教師が用意した4頭の有力馬たちなど、今年のダービーはガリレオ系の独壇場というお話をしています。ちなみに前日のオークス1番人気のシークレットゲスチュアー、2番人気モスも揃ってガリレオの娘ということになっています。

フランスのアンドレ・ファーブル調教師が送り込むオコヴァンゴは、G2グレフュール賞2000mを制覇して3戦3勝での参戦になります。このレースの昨年の4着馬サオノアは仏ダービーを勝ち、一昨年の勝ち馬プールモアは同じファーブル厩舎の管理馬でエプソムダービーを大外一気にもぎ取りました。縁起の良いレースです。ファーブル師の辣腕が不気味ですね。

父がドイツ血統のモンズーン、母父がミスプロ系ゴーンウェスト、父系はともかく、母がマイラーであったことから底力の要求されるエプソムを危惧する声も聞こえてきます。血統的には父モンジュー、母父ダルシャーンと重すぎるほどの底力派だったプールモアとはイメージが違います。

ましてファーブル厩舎は200近い馬房を備え有力馬が目白押し、エプソムダービーは6月1日、仏ダービーは翌2日ですから、ここはそれぞれに振り分けることになります。プールモアと同ステップのオコヴァンゴにエプソム行きに結構ゲンをかつぐファーブル師が白羽の矢を立てた?

ちなみにファーブル師の仏ダービーは仏2000ギニーで大外枠に泣き僅差3着に涙を飲んだインテロという馬で臨みます。父ガリレオ、母父デインヒルの黄金配合の持ち主です。“ガリレオ・イヤー”にふさわしいのは、むしろこの馬かも。

話はエプソムに戻ります。このところ急激に人気を上げているのがドイツから挑戦のショパンというサラブレッドです。デビュー戦は不覚を取りましたが、2戦目が9馬身差の独走劇、3戦目の前走も8馬身差圧勝と快進撃が続いています。父がハイエストオナー系のドイツ馬サンディアゴですが、母父がこれまたガリレオとトレンドに乗っていますね。明後日のスタートが楽しみでなりません。

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