きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

目に浮かぶ亡き後藤騎手の姿

ようこそいらっしゃいませ。

報道を見たとき我が目を疑いました。いままだ信じられない思いが拭いきれません。
27日の午前に後藤浩輝騎手が自宅で亡くなりました。40歳の若さでした。

後藤騎手は1992年にデビュー。1996年には単身で半年間渡米し、異国の地で武者修行し技術を向上させます。その後藤騎手が初めてG1のタイトルを手にしたのが、デビューから11年目の2002年安田記念でした。
後藤騎手は、朝日杯で3歳頂点に立ちながらもその後骨折し脚に2本のボルトが入ったアドマイヤコジーンを見事復活へと導きます。レース後、馬上で涙を拭い、拳を天に大きく突き上げた姿は印象的でした。

後藤騎手といえば、ひょうきんなパフォーマンスでファンを楽しませてくれました。
後藤騎手にしかできない、後藤騎手だからこそできた勝利後のインタビューもありました。

後藤騎手はここ数年、度重なる落馬事故に見舞われていました。
しかし長期離脱を余儀なくされながらも、不屈の闘志でターフへと復帰し2013年にはマイルCS南部杯にJBCスプリントを優勝。翌年4月に再び落馬事故で頸椎骨折のケガを負うも、同年11月にはケガを乗り越えターフへと戻ってきます。
先週のダイヤモンドステークスでは4コーナーで落馬するも翌日の京都では2勝をあげるなど、今年はさらにこれからといった矢先での出来事でした。

亡くなる数時間前の26日夜には、自身のFacebookを更新。笑顔で楽しげな様子をファンに報告していました。
早すぎる死が本当に残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。

×