きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ドバイのアメリカ勢

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ドバイミーティングも1カ月ちょっとに迫り、招待馬が続々と発表されています。優勝賞金600万ドル=約7億円の超豪華版ワールドCには日本からエピファネイアとホッコータルマエが参戦しますが、今年のメイダン競馬場はAWからダートへと条件変更され、AW嫌いのアメリカ馬が大挙参戦の構えを見せています。

メンバーを見渡すと、昨年のBCクラシック上位組が顔を揃え、文句なしのオールスターキャストです。BCクラシック馬のバイエルンは昨秋から急激に力を付けてきた上がり馬で底の知れない勢いがあります。同2着だったトーストオブニューヨークは先ごろカタールのアルシャカブレーシングへのトレードが明らかにされました。凱旋門賞連覇トレヴと同じ勝負服で世界最高賞金を目指します。ジョアン殿下のチームの移籍戦略は相当な確率で成功しているので不気味ですね。

BCは3着と不覚を取ったカルフォニアクロームは早くからここに照準を合わせて調整されてきました。昨年のダービーとプリークネスSを制した米二冠馬が実力のほどを見せつけるのでしょうか。シェアードビリーフはBC4着以外は9戦9勝と負け知らずの人気者。どの国民もそうですが、アメリカ人はとくに負けない馬が大好きです。ダート競馬の本国の威信を背負ってビリーフが仁王立ちといった風情です。

他では地元UAEのアフリカンストーリーが昨年に続き連覇を狙っています。これだけのメンバーが本当に揃うとすると、史上最強と言えるかもしれません。日本馬には厳しい風が吹きそうですが、素晴らしいレースが見られそうですね。

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