きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ノンストップ香港

ようこそいらっしゃいませ。

昨日はマイル頂上決戦サセックスSでお馴染みのグロリアス(光輝ある)グッドウッド開催にカタールがスポンサーとして参入し、高額賞金化と優良馬招聘でレース価値向上を目指しているというニュースをお伝えしました。他方、東アジアでは香港の勢いが止まりません。昨年も15%増と大幅に賞金を引き上げ、パート2国ながら一流競馬先進国以上の存在感を示しましたが、今年も同様の計画を準備しているそうです。ロンジン社との強力なパートナーシップを武器にした香港競馬の成長ぶりには驚くほかはありません。

ロンジンとの関係もそうですが、アメリカで既に馬券発売をスタートさせるなど欧米を中心とする競馬先進国との緊密な交流にも熱心です。元はと言えばイギリス領でヨーロッパ各国には親近感もあるのでしょうが、気の置けないフレンドリーな関係が確立されているようです。

先日、アイルランドの競馬機構から新しい提案が行われました。9月中旬の愛チャピオンズデー、10月初旬の凱旋門賞ウィークエンド、10月中旬の英チャピオンズデーをシリーズ化しようという構想です。中2週とアメリカ三冠レース並みの厳しいローテーションなど問題は少なくないようですが、調教師対抗戦にしたらとかアイデアは盛りだくさんです。厩舎の総合力を競うシリーズは調教技術の飛躍的向上や戦略眼の洗練に繋がるでしょうし、ホースマンへの社会的認知増大にも貢献できますから、悪いアイデアではないですね。

将来的には11月初旬のブリーダーズC、12月中旬の香港国際競馬、春のドバイミーティングも加えてシーズンを縦断する競馬ワールドシリーズで盛り上がろうというプランです。世界競馬の潮流は統一化に向けて激しく動き始めています。
さあ、JRAはどうするのか?少なからず気がもめます。

×