きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2013.6.27

ようこそいらっしゃいませ。

今週のヨーロッパはアイリッシュダービーが注目の鞍ですね。英ダービーで時計は地味ですが強い勝ち方をしたルーラーオブザワールドが父ガリレオを追うように無敗のままで英愛ダービーを戴冠するのでしょうか。ちなみに英ダービーにおける彼のレイティングは120ポンド、日本ダービーのキズナが119ポンドであるのと比べても歴史的と言っても良いほどの低評価に甘んじています。今週のレースでハンデキャッパーの鼻を明かせられるのか?

これに対して勢いがあるのがフランスのマドモワゼルたちです。フロティラという牝馬は7戦3勝とムラっぽいのですが、硬めの馬場でマイルを走らせたら滅法強くて、仏1000ギニー、2歳時のBCジュベナイルフィリーズターフ、ふたつのG1レースをともに1分34秒台で走破しています。父ミズンマストは日本でも実績のあるコジーン産駒で、案外と日本適性が高い可能性もあり、もし来日すれば、秋華賞とかマイルチャンピオンシップで面白そうです。

凱旋門賞候補という意味では3戦3勝で仏オークスを圧勝のトレヴ。勝ちっぷりも鮮やかでしたが、2100-02-03秒77の時計も凄い。従来のレースレコードを2秒以上も上回っています。2100mの距離は日本のファンには馴染みがないのですが、2000mの通過タイムはおそらく1分58秒前後でしょうね。キャリア3戦目の3歳牝馬としては化け物クラスかもしれません。

7戦7勝で凱旋門賞を制したザルカヴァ級かもという評価も。もっともザルカヴァは可憐な天才少女のイメージが強いのですが、トレヴは4代母トリリオン、その娘トリプティクと世界を股にかけて走り続けた“鉄の女”の母系に属しています。地方の英雄フリオーソ、朝日チャレンジCのトリリオンカット、今週の函館巴賞に出走のアンコイルドもこの牝系出身ですね。凱旋門賞で日本馬の思わぬ強敵になりそうな予感?

この路線ではフロティラと同厩のパシフィックリムも厄介かも?目下2400mを3連勝中、走るたびに時計を詰め着差を広げる、典型的な上がり馬の香りが立ち上っています。日本でもお馴染みのシングスピール産駒で斬れ味に注目です。

仮にオルフェーヴルが出走するとして、彼女たちとは5キロの斤量差を背負うことになります。凱旋門賞への道は平坦とは言えない気もしてきました。