きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ターフに舞う妖精

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中山の芝1600mで行われるフェアリーSは、牝馬クラシックを見据えた3歳牝馬がお互いのプライドをかけて競い合います。
1月のフェアリーSから2月のクイーンC、3月の桜花賞各トライアルを経て、本番の桜花賞へ向かう牝馬クラシック路線が編成されました。
若き乙女たちの将来を占う上で、本競走は重要な意味を持つ一戦となりますね。

前哨戦となる今回、注目なのはハーツクライ産駒のコートシャルマンでしょうか。
半兄には安田記念優勝馬ストロングリターンを持ち、半姉に桜花賞2着馬レッドオーヴァルがいる超良血馬。
デビュー2連勝で見せた鋭い切れ味の末脚は、まさにトップクラスでしょう。
重賞初挑戦となった阪神ジュベナイルFでの完敗は道中うまくスタミナを温存できず、得意の末脚を発揮できなかったことでした。
今回は疲れもなく、調教でも好調を維持しているだけに、期待が持てそうです。

これに対するは、ハービンジャー産駒のカービングパスやホワイトマズル産駒のオーミアリス、アルデバランII産駒のトーセンラークなど、出走予定のどの馬も主役候補になれる素質を持っています。

競走名の「フェアリー」は英語で妖精を意味し、美しい羽根を持った少女の姿で表現されます。
ターフに舞い降りた若き乙女たちがクラシックへ向けて、前哨戦をどのように戦うのかその動向に注目です。

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