きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

年度代表馬

ようこそいらっしゃいませ。

昨日「2014年度JRA賞」受賞馬選考委員会が行われ2014年の年度代表馬が発表されました。水曜日と木曜日は海外競馬の話題をお届けしていますが、今日はその話題をお届けします。

振り返れば昨年はめまぐるしくG1馬が入れ替わり、最後の最後、有馬記念まで年度代表馬はどの馬がふさわしいかもつれにもつれた1年でした。
その有馬記念でジェンティルドンナが優勝。有終の美を飾り、また春のドバイシーマクラシック制覇も評価されて2014年の年度代表馬に選ばれました。
ジェンティルドンナが231票、ジャスタウェイが51票で、大きく差を広げての選出です。

他の受賞を見ると、最優秀2歳牡馬は朝日杯フューチュリティステークスを勝ったダノンプラチナが満票で選出、最優秀2歳牝馬も阪神ジュベナイルフィリーズ馬のショウナンアデラが満票で選ばれています。
最優秀3歳牡馬はイスラボニータが、ダービー馬ワンアンドオンリーを抑えて受賞。最優秀3歳牝馬はハープスターが選ばれ、最優秀4歳以上牡馬にはジャスタウェイ、最優秀4歳以上牝馬はジェンティルドンナ、最優秀短距離馬はスプリンターズステークス覇者のスノードラゴン、最優秀ダートホースはホッコータルマエ、最優秀障害馬は春の中山グランドジャンプを制覇し暮れの中山大障害でも2着したアポロマーベリックが選ばれています。
こう見ると、概ね異論がない選出だったように思います。

ただ各票数の内訳を見て少し違和感を感じたのは「最優秀短距離馬」でした。
短距離というとどうしてもスプリンターを連想するため、ジャスタウェイ、ミッキーアイルの名があるのが若干違和感を覚えるファンも多いのではないでしょうか。
1992年までは「最優秀スプリンター」の名称でしたが1993年から「最優秀短距離馬」に変更。
現在の選考規定「1600メートル以下の競走における最優秀馬」としています。

以前からとはいえ、マイルから中距離で活躍する馬も増えているだけに「最優秀短距離馬」「最優秀中距離馬」「最優秀長距離馬」などに分類するなど一考の余地ありのようにも思いました。

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