きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。
今年の有馬記念はディープインパクトの娘ジェンティルドンナが父娘制覇を決めました。言うまでもなくサンデーサイレンスの孫娘に当たります。それにしても凄い種牡馬です。直系産駒が5勝、孫世代がこれで7勝目ですから、グランプリ通算12勝と不滅の金字塔を打ち立てたことになります。しかも04年のゼンノロブロイ以来11年連続で仔または孫が勝ち続けています。世界にもこんな事例はないんじゃないでしょうか。

向いているとは思えない中山コースでこれだけの成績が残せるのは類い稀な底力ゆえなんでしょうね。鬼籍に入って既に12年、この前の午年でしたから干支は一巡しました。でもサイヤー・オブ・サイヤー(種牡馬の父)として、ブルードメアサイヤー(母の父)として圧倒的な影響力を発揮し続けています。世代が進む今後はサンデーサイレンスのクロスを内蔵したサラブレッドも増えてくるでしょうから、ますますその威勢は高まっていくと思われます。有馬記念では父系孫娘が勝ち、母父として2着のトゥザワールドを後押ししました。キングカメハメハやハービンジャーなど異系の血の頑張りもサンデーのアシストなしに考えられないほどです。

さあ、来年の日本競馬を取り巻く血統地図はどんな模様になっていくのか?偉大なサンデーサイレンス帝国が君臨し続けるのか、異系の伏兵がその一角を突き崩そうとするのか。興味尽きない戦いが繰り広げられていくのでしょうね。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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