きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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阪神競馬場で行われた阪神ジュベナイルフィリーズは、5番人気のショウナンアデラが直線一気のレースで先に抜け出したレッツゴードンキを交わして2歳女王に輝きました。
1番人気だったロカはスタート後でまさかの大きな出遅れ。場内がどよめきに包まれ波乱を予感させたものの、終わってみればただ1頭だけ出走していたディープインパクト産駒が存在感を示した結果でした。
直線半ばではまだ馬群の中でのレースでしたが、外に持ちだしてからの末脚は強烈で、さすがディープインパクト産駒と唸らせるほどのインパクトを与えました。

ショウナンアデラは父ディープインパクト、母父Elusive Qualityの血統です。
Elusive Qualityは現役時代に芝8FのポーカーHで当時の世界レコードを叩きだした馬で種牡馬としても欧米、オセアニアなどで芝・ダート含めたG1馬を輩出。2004年には北米リーディングサイアーにも輝いています。
日本での産駒重賞勝利はブルードメアサイアー含めてショウナンアデラが初になります。

ディープインパクト×Elusive Quality の配合ではひとつ下にショウナンアデラの全弟になるオールウェイズウィリングの2013がいますから、こちらもデビューが楽しみな1頭となりました。

中山競馬場で行われたカペラステークスは、12番人気ダノンレジェンドの大逃走劇でこちらは波乱の結末でした。
ダノンレジェンドは逃げて直線に入っても脚色は衰えるどころかそのままちぎる一方で、最後は2着以下を5馬身ちぎっての圧勝でした。
2歳時の新馬戦では1400mダートで7馬身ちぎってのデビュー勝ちでしたし、今年3月のなにわステークス(ダート1200m)でも2着を5馬身ちぎる強いレースを魅せていました。
ダノンレジェンドはまだ4歳ですから、これで才能が開花となれば来年以降、ダート路線での頼もしい存在となりそうです。

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