きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今年最後のクライマックス香港国際競走が日曜に迫りました。
香港競馬の特徴は生産がないため圧倒的にセン馬の天下で、高齢まで長く健康で丈夫に走る馬が多いことでしょうか。その分、ファンも一頭一頭に親しみを抱ける良さもあります。同じようなことは欧州スプリント界にも言えそうです。一流馬がさっさと引退、種牡馬入りする中距離界に比べて、今回も参戦するソールパワーは7歳で一線級を張っています。スプリント戦は多頭数で人気も高く馬券売上も良いことから今年この馬は主催競馬場からその貢献を表彰されています。

ロードカナロアが連覇している香港スプリント1200mは、というわけで欧州勢はソールとゴードンロードバイロン、地元勢は日本のサドンストームの兄でもあるラッキーナイン、短距離王国オーストラリアのバッファリングとベテラン揃い。4頭で合わせてG1を13勝もしている歴戦のツワモノたちです。
新鮮味はないが、高齢セン馬たちの壁は厚そうな印象です。ロードカナロアの強さは別格でそう簡単に勝たせてくれない?
スノードラゴン、ストレイトガール、リトルゲルダの日本勢、どこまで頑張れるか、健闘を期待したいと思います。

香港マイル1600mは昨年の1、2着馬グロリアスデイズとゴールドファンの地元勢が人気の中心を形成します。
BCマイル3着から転戦のトレードストームはG1レースでは詰めが甘くなるところがあり逆転まではどうでしょうか?
日本勢はロイヤルアスコットに出走歴のあるグランプリボス(ちなみにフランケルと同じレースを走って8着でした)、現地でトライアルを走っているハナズゴールの知名度はそれなりでもフィエロ、ワールドエースあたりはほとんど無名の存在です。
でもともにディープインパクト産駒でマイルは得意中の得意。一級品の素質馬とあって無名でも一発の魅力はあります。世界中に最強マイラー種牡馬の名を轟かすときが来ました。

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