きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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2011年生まれの若駒たちが、6月初旬の新馬戦を皮切りに全国各地で続々とデビューしています。熾烈な争いに勝ち抜いた彼・彼女たちを待つのは2歳最初の重賞ウィナーを決定する「函館2歳ステークス」です。今年のクラシック戦線を賑わせている皐月賞馬ロゴタイプもこのレースに出走後、大きく力をつけ、朝日杯フューチュリティSを制し、JRA最優秀2歳牡馬に選出されたのは記憶に新しいですね。

2006年2着のローレルゲレイロ、2008年優勝馬フィフスペトルらが朝日杯フューチュリティSで2着となり、2011年2着馬のアイムユアーズも阪神ジュベナイルFで2着に健闘するなど、近年は本競走に好走した競走馬が、同年の2歳戦線で活躍するのが目立っていますね。

さて、注目はJRAブリーズアップセールで購買されたバゴ産駒のクリスマスでしょうか。デビュー戦では楽にハナをきり、7馬身差の圧勝劇。直前の調教も手ごたえがあるようで、斎藤誠調教師も「小細工は無用」と真っ向からライバルたちを待ち構えるようです。

対するは、領家厩舎からの刺客で半兄にオールアズワンを持つファイトバックや、昆厩舎からは全兄にローレルゲレイロを持ち大物感を漂わせるキタサンラブコール、千田厩舎からは、名馬サクラバクシンオーのスピードを色濃く受け継いだビービーブレイン等、一筋縄ではいかない相手も揃いました。

素質馬が揃った今年も今後を占う意味で非常に楽しみな一戦となることは間違いないでしょう。若駒たちの熱き戦いに注目していきましょう。

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