きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週で夏の中京・福島開催が終了し、今週から舞台は一転、夏の新潟・小倉競馬が開幕です。函館、新潟、小倉を舞台に9月1日までのおよそ1ヶ月半。熱く燃える太陽のもとで、灼熱の闘いが繰り広げられます。

開幕週は新潟名物レースのアイビスサマーダッシュです。新潟競馬場の馬場改修により日本初の芝1000mの直線コースが新設されたことから誕生したレースで、設立当時は8月半ばに行われていました。

実際初代王者のメジロダーリングやカルストンライトオが9月中山開催のスプリンターズステークスで活躍したことから、アイビスサマーダッシュは、秋のスプリントG1へ向けた前哨戦といった趣が強かったように思います。

2・4代目王者のカルストンライトオが、2度目の同レース制覇を果たしたあと、新潟で魅せた勢いとスピードをそのままに中山1200mでも逃げ込みを図りデュランダルの連覇を阻んだレースは、アイビスサマーダッシュの価値をより一層高めた走りでもありました。

しかし、アイビスサマーダッシュは2006年から夏の新潟開幕週へ移動となり、秋のG1までは期間があることからスプリンターズステークスとのつながりはやや薄れ、サマースプリントシリーズの中盤戦の位置づけになります。

今年のスプリント路線には絶対王者のロードカナロアが高くそびえています。カルストンライトオのあの走りを思い出すと、この新潟名物コースから、ロードカナロアを脅かすような夏の上がり馬の登場に期待を寄せたくなります。

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