きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週より夏競馬の舞台は新潟、小倉、函館に移します。9月1日までの12週にわたる開催です。

小倉6Rの2歳新馬戦では、アルレジェンヌが人気のようです。フレンチデピュティ×サンデーサイレンスの配合で同じ組み合わせには2008年に桜花賞を制したレジネッタやダービー卿チャレンジトロフィー、富士Sと2つの重賞を勝ったサイレントプライドがいます。

母ミスアルダントは現役時代は3勝をあげた馬で、1995年にダービーを勝ったタヤスツヨシの全妹になります。繁殖牝馬としては7頭の仔をレースに送り出し、まだ重賞勝ちこそないもののうち6頭が勝ち上がるなどなかなか優秀な成績です。母系は大種牡馬カロの血を引き継ぐ血統で、カロは直仔のゴールデンフェザントがジャパンカップを勝ち、ビワハヤヒデをはじめ、アドマイヤコジーン、ローブデコルテなどその血を日本でも開花させています。

アルレジェンヌとレジネッタやサイレントプライドとの違いといえば、ノーザンダンサーのクロスがあるかどうかで、フレンチデピュティ産駒のメイショウベルーガにしろ、エイシンデピュティにしろ、アドマイヤジュピタにしろ、活躍馬の多くがノーザンダンサーのクロスを持っていました。

アルレジェンヌは5代まで遡ってもクロスはないのですが、全姉にあたるアルデュールはダートを中心に走り、3勝をあげています。

アルレジェンヌは調教でもなかなかの動きのようです。デビュー戦、どんな走りを魅せてくれるでしょうか。

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