きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ヨーロッパでは平地シーズンがほぼ終わり、人や馬が所属先を代えるストーブリーグたけなわの季節。来月のタタソールズ・ディセンバーセールでは驚くようなトレード話が持ち上がるかもしれませんね。

ジョッキーの移動が活発になっています。ご承知のように向こうでは、腕利きの騎手は有力馬主と専属契約を結ぶのが一般的です。世界有数のファッションブランド・シャネルのオーナー一族ヴェルテメール兄弟は、10年に渡るオリビエ・ペリエ騎手との関係を解消し、新たにマキシム・ギュイヨン騎手を主戦に迎えるようです。名牝ゴルディコヴァで14ものG1を制覇、一昨年の凱旋門賞ではソレミアを御してオルフェーヴルを破った名手も若い力の台頭には身を退かざるを得なかったのでしょうか。年が明けると42歳、減量にも苦しんでいるようが、多彩で豊かな発想に基づくクリエイティブな騎乗は一級の輝きを失いません。勝負服は代わっても健在ぶりを届けてください。

ゴドルフィンも大トレードを敢行しました。何とマイル王キングマンの快進撃やフランケルの全弟ノーブルミッションを覚醒させるなど今季もっとも輝いたジェームズ・ドイル騎手をジュドモントファームから移籍させることに成功したようです。短期免許で来日するウィリアム・ビュィック騎手も一緒です。ゴドルフィンが本気を出した?詳しいお話はまた明日。

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