きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ジャパンC出走予定の外国馬をご紹介しています。昨日のアイルランドから来るトレーディングレザーに続いて、ドイツから急遽参戦のアイヴァンホウに注目してみます。セールスポイントはドイツの新怪物シーザムーンをバーデン大賞で負かしたことですね。独ダービーで驚異の11馬身差勝ちを演じた怪物を徹底的にマークして差し切った末脚は凄みがありました。凱旋門賞はマーク作戦不発で大敗。ところが直ぐ様バイエルン大賞で復活して調子に狂いのないことを証明しています。このレースはかつてディープインパクトのお母さんウインドインハーヘアが身重で勝ったという伝説に彩られた人気G1です。

父ソルジャーホローも2度勝っており父子制覇ですね。サドラーズウェルズ系インザウイングスの血で、この系統からはシングスピールが96年のジャパンCを制しています。ドイツ馬のジャパンCといえば、シングスピールの前年にランドが本命馬ナリタブライアンをマークするようにレースを進め直線で抜け出しています。こういうスッポン戦法はお国柄?さて、独リーディングジョッキー・ミナリク騎手の手綱捌きが熱いですね。

アップウイズザバーズはカナダ調教馬。第1回ジャパンCで日の丸特攻隊サクラシンゲキが1000m57秒8の玉砕的な逃げを打ち、それを積極的に追走して2着に粘り込んだ勇敢な芦毛フロストキングがカナダの馬でした。追い込み馬の末脚も素晴らしいが、先行勢の潔いレースっぷりにもレベルの違いを痛感させられた第1回JCでした。
アップウイズザバーズはここに入るとやや格下感が否めません。しかしストームキャット系の父ストーミーアトランティックは自身はダートのみのキャリアしかないスプリンターでしたが、代表産駒ゲットストーミーが芝G1を3勝してグラスホース(芝馬)血統として名を売っています。ヨーロッパより遥かに軽い芝で積んできた経験が生きないとも限らない?フロストキングもまったくの人気薄だったのを今思い出しました。

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