きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜東京で行われた重賞レース・アルゼンチン共和国杯は先に抜けだしたクリールカイザーを直線半ばでフェイムゲームが差し切って優勝。最後は2馬身半差をつけての完勝でした。

フェイムゲームは今年4歳で3歳時に手にした京成杯、今年2月のダイヤモンドステークスについで3つ目の重賞タイトルです。フェイムゲームは父ハーツクライ、母父アレミロードの血統です。半兄には重賞7勝馬のバランスオブゲームがいます。

2歳9月にデビュー。新馬戦、2戦目の未勝利戦といずれもゲートで頭を上げるなどのヤンチャな面を見せて勝ち上がるのに3戦を要しました。ただいずれも将来性を感じさせる力強い走りで4戦目の京成杯で重賞タイトルを手にしてクラシックでも有力馬の一角に入るのではとも期待されていました。しかし皐月賞後に骨折。8ヶ月の休養を経て再びレースに戻ってきたのが昨年12月でした。アメリカジョッキークラブカップで3着に入り、ダイヤモンドステークスを勝つも、今年春のG1は天皇賞(春)が6着、宝塚記念も6着と掲示板まであと一歩の成績でした。

今回アルゼンチン共和国杯を勝ち、次はジャパンカップがターゲットになるのでしょうが父ハーツクライというと昨年秋に大きく成長を遂げたジャスタウェイがオーバーラップして、フェイムゲームの存在が際立ってきます。

ジャパンカップといえば、今年のジャパンカップはロンジン社とパートナーシップを結び開催されることになりました。ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 第34回ジャパンカップとしてレースが行われます。当日はロンジン社提供によるイベントなども開催を予定しているようです。ロンジン社はスイスの時計メーカーで、競走馬の格付けを行う「ワールドベストレースホースランキング」のスポンサーとしても名前が知られています。そのジャパンカップに向けて、新たな1頭スター候補の名が刻まれたアルゼンチン共和国杯となりました。

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