きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は東京・京都で4つの平地重賞競走が予定されています。東京では来年のクラシックに向けて有望な2歳馬たちが激突する京王杯2歳Sと中長距離のマイスターたちが集結するアルゼンチン共和国杯が行われ、エリザベス女王杯を来週に控えた京都では、2歳牝馬によるファンタジーSとダート頂上決戦の前哨戦となるみやこSがそれぞれ行われます。

今回は東京・芝2500mで施行されるアルゼンチン共和国杯をクローズアップします。本競走は、遡ること51年前に日本とアルゼンチンの友好と親善の一環としてアルゼンチン・ジョッキークラブから優勝カップの寄贈を受けて創設されたのが始まりです。中長距離路線で頂点を目指し、凌ぎを削る馬たちにとってG1の大舞台で躍進するためのステップレースとなっています。

歴代の優勝馬ではアドマイヤジュピタが天皇賞(春)を優勝、スクリーンヒーローは名だたる猛者が集まるジャパンCを制覇、トーセンジョーダンは天皇賞(秋)を制するなど、優勝馬の飛躍が結果となって表れているのが分かります。今回の注目馬は東京・芝3400mで行われたダイヤモンドSを制したフェイムゲームでしょうか。半兄は毎日王冠や中山記念を含む重賞7勝したバランスオブゲームです。フェイムゲームの父は2000m~3200mの中長距離で活躍したハーツクライですから、スタミナの不安もなさそうですね。

これに対するは相性の良い東京競馬場で復帰戦となるホッコーブレーヴやステイヤーとしての素質を開花させたデスペラード、天皇賞(秋)を制し、波に乗る藤沢和雄厩舎からは、東京巧者で鋭い末脚を武器に持つスーパームーンらが参戦してくるなど、晩秋の東京競馬場で繰り広げられる激闘が待ち遠しいですね。

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