きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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モーリスドゲスト賞を3年連続制覇の当代きってのスプリンターが連闘でジャックルマロワ賞に挑戦というのが今週の話題です。このムーンライトクラウド、G1マイルは経験済みです。昨年のムーランドロンシャン賞を勝っていますね。しかも強敵エクセレブレーションを破って価値の高い勝利です。スプリントからマイルまで守備範囲の広さが魅力です。

一方、マイルから2000m級まで能力の高さを示しているのが、凱旋門賞での前評判もなかなかのインテロです。彼は仏ダービーを制した後、マイルG3を叩いてここ一本の構え。6戦5勝の3歳馬ですが、唯一の敗戦仏2000ギニーが強かった。

外枠発走で位置どりに苦労させられ後方からの競馬、直線も前が壁になって動くに動けず万事休すの状態でした。ところがギュイヨン騎手がやっとの思いで外に持ち出すと、縛りを解かれた猛獣のように前を行く獲物を追い詰めはじめ、絶望的な位置から、首、首まで迫ったところがゴールでした。3着は残念でしたが、規格外の強さだったと思います。

父ガリレオ、母父デインヒルとフランケルと同じ黄金配合、でも母系は優秀なスプリンター、マイラーを輩出していて、フランケルよりマイル向きという印象すらあります。スター候補生の走りに注目しておきたいと思います。

さて、もう一頭のスター候補生がアイルランドで復活します。エイダン・オブライエン厩舎のキングスバーンという馬です。デビュー戦が7馬身差、2戦目G1レーシングポストTを楽勝するとこの時点で、もうダービーの最有力候補にのし上がりました。脚部不安でクラシックシーズンを棒に降りましたが、今週のカラ競馬場のG3ロイヤルウイップS2000mに大注目です。

この馬もガリレオ産駒で母父がベルメッツはキングジョージ馬でレッドディザイアの祖母グレースアンドグローリーの半兄です。そのディザイアの弟キミノナハセンターが今週デビューするのも何かの縁なのでしょうか。

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