きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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8月も後半に入り、いよいよ夏競馬も佳境となりましたね。今週は土・日ともに重賞が予定されています。

まずは土曜に開催されるエルムSにスポットを当ててみましょう。エルムSは1996年にダート重賞競走の充実を図るため設定された競走の一つで、後半の秋競馬ダート重賞戦線につながる重要な一戦です。これまでに当競走での活躍馬を見てみると、2003年はアドマイヤドンが優勝し、続くマイルチャンピオンシップ南部杯とJBCクラシックを連勝。2004年ではパーソナルラッシュが次走でダービーGPを制覇し、昨年の王者ローマンレジェンドにおいては東京大賞典を優勝とビッグタイトルを手にしていますね。

注目はダノンゴールドでしょうか。過去10競走で〔5・1・1・3〕と安定感十分なうえ、ダート1700mでは〔3・0・0・0〕と勝率100%を誇り、ここ2戦の長距離輸送の影響が気になるところですが、2連勝の勢いそのままに初重賞タイトル奪取の絶好機ですね。

対するは前評判の高いブライトライン。3歳の春にファルコンSを優勝、その後、勝ちきれないレースが続きますが、4歳時からダート路線に活路を見出し、こちらも2連勝中の勢いがあります。抜群のダート適性を持ち、体調も万全とくれば自然に期待してしまいますね。

ここ20年の競走データからは、4・5歳馬の活躍が顕著であり、単勝オッズ1.9倍以下の人気馬は、勝率75%と驚異的。3歳馬においても連対率や3着以内率が高く、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられ、今年も十分期待させられますね。秋のダート路線に頭一つ抜け出すのは一体どの競走馬か。楽しみです。

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