きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2013.9.26

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凱旋門賞でノヴェリストの人気が案外なのはどうして?そんな些細な疑問にこだわり続けています。ドイツ経済は現在、ヨーロッパ最強と言われています。フランスもイギリスも押され気味で精彩を欠いています。最高峰と言われる英チャンピオンS、凱旋門賞ともにカタールマネーの支援で賞金規模を拡大しているのが現実です。イタリアに至っては破綻が懸念され競馬も崩壊寸前、昨秋の伊G1ジョッキークラブ大賞を勝ったノヴェリストは何とまだその時の賞金を受け取っていないそうです。デムーロ騎手が日本に移籍したくなる気持ちも分かります。勝ち組ドイツは敵役、そんな気分がどこかにあるのかも?もしそうだったらノヴェリストには災難もいいところです。

スピルバーグ監督に『戦火の馬』という映画があります。1914年に始まった第1次世界大戦のヨーロッパが舞台です。ダイヤ型の流星を持つジョーイというサラブレッドが、戦火の下、競走馬ではなく本来は不向きな農耕馬や軍馬として英仏独3カ国の人々の間を健気に転々とする物語です。敵味方を超えた人と馬との心の交流が胸を打ちました。

ノヴェリストも独英仏伊4カ国を転戦してきました。そのパフォーマンスは国を超えて感動を生んでいます。ちなみに第1次大戦中のフランスでは競馬が中止されており、1920年の凱旋門賞創設は平和の象徴としての競馬再興、世界規模での交流競走実現への願いが込められていました。ヨーロッパ諸国の強豪、日本馬も含めて、今年もまた、凱旋門賞はぜひそうあって欲しいものです。