きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は東京競馬場で古馬G1伝統の一戦、天皇賞(秋)が行われます。昨年は、7年ぶりに天皇皇后両陛下が東京競馬場へ行幸啓され、天皇賞(秋)をご覧になりました。優勝馬エイシフラッシュ騎乗のM・デムーロ騎手がウイニングランの後、下馬し、天皇皇后両陛下へひざまずき、最敬礼をしたのは記憶に新しいですね。実は、騎手は競走後、騎乗馬が故障した場合を除き、コース内で下馬をしてはならないルールがあります。2005年の天覧競馬の際には、ヘヴンリーロマンスで優勝した松永幹夫騎手が馬上から最敬礼を行った過去があり、これはコース内での下馬禁止があったからなんですね。

M・デムーロ騎手の最敬礼は、審議の対象となりましたが、制裁はありませんでした。この最敬礼はイタリア人騎手らしい、騎士精神で敬意を表した姿であり、今でも記憶に残る程の感動的なシーンでした。

そのM・デムーロ騎手は今年も昨年の覇者エイシンフラッシュとのコンビで出走予定ですね。シンボリクリスエスが唯一、同一レースを連覇した記録をもっています。史上2頭目の快挙を成し得られるか、期待しましょう。

芝の中距離路線の王者を決める最も格式のあるG1競走。それが今秋で148回を数える天皇賞(秋)です。連覇を狙うエイシンフラッシュや女帝ジェンティルドンナ、2011年覇者トーセンジョーダン、現3歳世代から参戦のコディーノと伝統のレースらしいビッグネームが揃っています。名誉の楯を手に入れるのは、一体どの競走馬でしょうね。注目です。

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