きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週からG1競走7週連続開催が始まります。京都競馬場では最強牝馬を決めるエリザベス女王杯が予定されています。同競走は1970年に牝馬三冠最終戦「ビクトリアカップ」として創設され、1975年にエリザベス女王が来日されたのを記念して、現在のエリザベス女王杯として新たに開催されるようになりました。

過去10年のエリザベス女王杯では3歳馬が5勝、古馬も5勝と結果はまったくのイーブン。3歳馬は秋華賞から続くG1競走として、ピークの良い状態をキープして参戦でき、逆に古馬は、このレースを目標にじっくりと調整できるアドバンテージがありますね。また、3歳馬は古馬と2キロの斤量差があるので、これがレースにどう影響してくるのかも見所ですね。

主役となる注目馬ですが、3歳馬ではオークス・秋華賞と2冠を達成したメイショウマンボでしょう。東京・京都とまったく異なる競馬場でのG1制覇は、名実ともに現3歳牝馬のトップホースであることを証明付けたのではないでしょうか。京都競馬場での成績も〔3.1.0.0〕と相性の良さは抜群。G1という最高の舞台で見せた末脚が初対決の古馬との一戦でも発揮できるか、楽しみですね。若き女王を迎え討つは、歴戦の戦いを走り抜き、今春念願の初G1制覇を成しとげたヴィルシーナ。3歳時は女帝ジェンティルドンナに幾度も阻まれてきただけに、悲願の優勝を経て、さらに勝利に貪欲になっていることでしょう。また、2012年のヴィクトリアマイルで復活劇を演じた美しい芦毛の馬体を持つホエールキャプチャや昨年のエリザベス女王杯を制したレインボーダリアもいます。

最強牝馬の称号をめぐる熱くも美しい彼女たちの戦いに注目です。

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