きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週はマイルチャンピオンシップが行われます。マイルG1の優勝馬を安田記念、マイルチャンピオンシップの順に過去3年の歴史を振り返ってみると、2010年、ショウワモダン、エーシンフォワード2011年、リアルインパクト、エイシンアポロン2012年、ストロングリターン、サダムパテックと絶対王者不在の混沌とした状況がつづいています。

上半期の安田記念を制したロードカナロアは、秋には再びスプリントの舞台でスプリンターズステークスを制し、香港をラストランに選びました。マイル路線は再び新たな主役を探しだすレースとなりそうです。

今年出走予定馬のなかで、異彩を放っているのがトーセンラーではないでしょうか。今年春の天皇賞では距離3200mを走って2着した馬で、これまで京都記念に、小倉記念、七夕賞、鳴尾記念など中距離が主流です。3歳時を振り返ってみても、きさらぎ賞優勝に、セントライト記念2着、菊花賞3着とマイルはまったくもって初の挑戦となります。

もともとトーセンラーは、天皇賞(秋)に登録していましたが、回避してマイルチャンピオンシップに向かうことになりました。得意の京都の舞台と行きっぷりの良さで、どこまで距離の守備範囲を広げることができるのか、未知の挑戦に興味が惹かれるレースとなりそうです。

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