きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週日曜は香港国際競走デー。1200m、1600m、2000m、2400mと2ハロン刻みの4つの根幹距離でG1レースを一日のうちに挙行します。非常に分かりやすいチャンピオン決定システムですね。

ざっと登録メンバーを見渡して、1600nの香港マイルがとても魅力的に写ります。女王ムーンライトクラウドがラストランをここに選びました。彼女は今季4戦4勝と絶好調でG1を3勝と中身も濃いですね。しかも1300mのモーリスドゲスト賞3連覇にはじまって、1600mのジャックルマロワ賞、1400mのフォレ賞と、すべてを異なる距離で完勝と言える圧倒的なパフォーマンスを見せました。

今年の年度代表馬は4戦4勝で凱旋門賞を勝ったトレヴですが、彼女の爆発的な末脚も十分に年度代表馬に値すると思います。ヨーロッパの年度代表馬を決めるカルティエ賞は、英チャンピオンズシリーズ、ブリーダーズCまでが対象とされ、ジャパンC、香港国際競走、有馬記念はまったく無視されています。地球規模で競馬が行われているこのご時世に珍奇なことです。これでムーンライトクラウドが香港マイルを勝とうものなら、選考時期をめぐる議論が活発化するのでしょうが、それはそれで歓迎すべきことなのでしょうね。

さて、無敵のクラウドの対抗格はスカイランタンでしょうか。今年のヨーロッパ3歳牝馬女王です。3歳馬ゆえの斤量差も利して今年は1600m以下では崩れていません。イリューシヴケイトの2着は直線の大きな不利が響いたもの、まったく底を見せていない魅力がいっぱいです。

ロードカナロアの香港スプリントなどについてはまた明日。

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