きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週はいよいよ2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズが予定されています。

1949年に関西地区の3歳(現2歳)チャンピオンの決定戦として当初は芝1200mで創設されました。その後、距離延長や混合競走、外国産馬にも門戸が開放されるなど変更を繰り返し、現在の牝馬限定のG1競走として定着しました。

将来有望な牝馬が多く集まり、来年のクラシック競走へ直結することから年末の非常に重要なレースとなっています。牝馬クラシック第1弾の桜花賞と同じ舞台で行われることから、阪神JFを制した馬が桜花賞の最有力候補となります。

過去にこのレースからブエナビスタやウォッカ、トールポピーなど、後にクラシックを制することになる有力馬が出ていますね。今年の2歳馬も例年以上に質の高い牝馬が目立ちます。

注目はやはり、ディープインパクト産駒のハープスターでしょう。新馬戦、新潟2歳Sと桁違いの能力をみせ、まだまだ底が見えないといった感じでしょうか。母系に桜花賞・オークスを制した名牝ベガを持ち、血統面でも文句なし。無敗で2歳女王となれば、来年のクラシックは彼女を中心にまわりそうですね。

しかし、素質馬の集まるこのレースですから、油断は禁物です。札幌2歳Sを制したレッドリヴェールや既に重賞2勝のホウライアキコ、前評判の高かったゼンノロブロイ産駒のレーヴデトワール、新馬戦をコースレコードをマークして7馬身差の圧勝劇を飾ったクリスマらも十分女王の座を狙える位置にいます。

今後の活躍が期待できる多くの牝馬が出走する阪神JF。新たなニューヒロインの登場が待ち遠しいですね。

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